「肩こり・腰痛に悩む方を助ける仕事をしたい」「独立して自分の整体院を開きたい」と考える方が増えています。整体院と整骨院では法律上の扱いが異なり、求められる資格・開業手続きも違います。どちらを目指すかで準備の流れは大きく変わります。
この記事では、整体院・整骨院の違いを明確にしたうえで、開業に必要な準備を 資格・届出・物件・設備・予約運用・集客・保険 の7領域で整理しました。これから独立を考えている施術者の方向けに、1本で必要準備を網羅できる内容を目指します。
整体院と整骨院の違い
まず、両者の法的な違いを押さえておきましょう。
| 項目 | 整体院 | 整骨院(接骨院) |
|---|---|---|
| 必要資格 | 不要(民間資格はあり) | 柔道整復師(国家資格) |
| 保険診療 | 不可(全額自費) | 骨折・脱臼・打撲等は保険適用可 |
| 開業時の届出 | 開業届(税務署) | 開設届(保健所)+税務署 |
| 名称規制 | 「整体」等は自由 | 「整骨院」「接骨院」のみ使用可 |
| 医療行為 | 医業類似行為は禁止 | 柔整法範囲内で施術可能 |
整体院は資格不要で開業できますが、「治療」「治癒」といった医療表現は使えません。整骨院は柔道整復師の国家資格が必須で、保険診療も可能ですが、施術範囲が法律で定められています。
整体院・整骨院開業に必要なもの全体像
- 資格・届出: 整体院は開業届のみ、整骨院は開設届(保健所)+柔道整復師免許
- 物件: 賃貸 or 自宅改装
- 設備: 施術ベッド・電気治療器・タオル類
- 予約・運用の仕組み: 時間メニュー・回数券管理
- 集客: ホームページ・Instagram・Googleビジネスプロフィール
- 会計・決済: クラウド会計ソフト・キャッシュレス決済
- 保険・契約: 賠償責任保険・施術所保険
具体的な準備項目7つ
1. 資格・届出
- 整体院: 税務署への開業届のみ(無資格でも可)。民間資格(整体師認定等)は信頼性アップに有効
- 整骨院: 柔道整復師免許取得後、保健所に施術所開設届を提出(10日以内)
開業届は青色申告承認申請書と同時提出がおすすめです。
2. 物件の選択
- 路面店: 家賃15〜30万円。看板効果で新規集客しやすい
- マンション型: 家賃8〜15万円。静かな環境が魅力
- 自宅改装: 初期費用最小、ただし生活空間との分離が重要
整骨院は保健所の基準(6.6㎡以上の施術室など)を満たす必要があります。
3. 設備・備品
- 施術ベッド: 電動タイプ5〜20万円、固定タイプ2〜8万円
- 電気治療器(整骨院): 低周波・高周波等、5〜30万円
- タオル・シーツ: 初期仕入れ2〜5万円
- 受付周り: カウンター・POSレジ・予約PC
4. 施術メニュー・料金設計
- 整体: 40分・60分・90分の時間別料金
- 整骨院: 保険施術+自費メニュー(骨盤矯正・スポーツ整体等)
- 回数券: 5回・10回の単価割引パッケージ
- 初回お試し料金: 新規客獲得の鉄板
5. 予約・顧客管理
予約システムで回数券管理・スタッフスケジュール・リピート管理を仕組み化。電話対応の負担を減らせます。
6. 集客の導線
- ホームページ: 施術内容・料金・アクセスを明記
- Googleビジネスプロフィール: 「地域+整体/整骨」で上位表示
- Instagram: 症例紹介・セルフケア情報
- 初回お試しキャンペーン: 新規リード獲得
地域密着型なので半径1〜3kmが主要商圏です。
7. 保険・契約関係
- 施術者賠償責任保険: 年額5,000〜20,000円
- 施設賠償保険: 転倒等の事故対応
- 柔整会の組合保険(整骨院)
ツール選びのポイント
予約システム
回数券・時間メニューに対応したSTORES予約・freee予約がおすすめ。整骨院の保険施術は別管理、自費メニューは予約システムで運用するハイブリッド型が多いです。
キャッシュレス決済
Square決済は月額0円・端末コンパクトで、自費メニューの会計に向いています。保険診療分は別途レセコン管理が基本です。
Square公式サイトはこちら
↓↓↓↓↓↓↓
初期費用0円、入金は最短翌営業日
月額固定費なし、主要カードブランドの決済手数料2.5%の決済を。
![]()
会計ソフト
整骨院は保険診療収入と自費収入を分けて管理する必要があります。freee会計・マネーフォワードクラウドの売上区分管理で、確定申告時の負担を減らせます。
ホームページ
ペライチで無料からの構築が可能。症状別ページ(肩こり・腰痛・坐骨神経痛等)を充実させるとSEO効果が期待できます。
スケジュール・費用の目安
開業までの逆算スケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 6ヶ月前 | 事業計画・物件調査・資格確認 |
| 3〜4ヶ月前 | 物件契約・内装工事・保健所事前相談(整骨院) |
| 2ヶ月前 | 設備購入・予約システム契約 |
| 1ヶ月前 | 保健所開設届(整骨院)・集客準備 |
| 開業直後 | 初回キャンペーン→リピート獲得 |
初期費用の目安
| 項目 | 整体院 | 整骨院 |
|---|---|---|
| 物件契約 | 50〜150万円 | 100〜200万円 |
| 内装 | 50〜150万円 | 100〜300万円 |
| 施術ベッド | 5〜30万円 | 10〜50万円 |
| 電気治療器 | 任意 | 30〜100万円 |
| 集客費 | 10〜30万円 | 10〜30万円 |
整体院200〜400万円、整骨院400〜700万円が一般的な範囲です。
よくある質問
Q. 整体院で「肩こりを治す」と広告していい?
A. 医療行為を想起させる表現はNGです。「肩こりを和らげる」「リラックスいただける」など表現を工夫しましょう。
Q. 柔道整復師資格だけで保険診療を始められる?
A. 資格取得後、保健所への開設届+受領委任取扱いの申請(地方厚生局)が必要です。
Q. 電気治療器は整体院でも使える?
A. 低周波等の民生用機器は整体院でも使用可能。ただし医療機器分類・薬機法の確認が必要です。
Q. 出張整体は可能?
A. 整体は出張対応可能。整骨院は施術所以外での施術に制約があるため、事前に確認しましょう。
Q. スポーツ整体・美容整体の位置づけは?
A. 一般的に整体の派生メニューで、資格不要で提供可能。ただし表現には注意が必要です。
まとめ
整体院・整骨院開業は、資格要件の違いを最初に理解する ことが最重要です。整体院は開業届のみで始められますが、整骨院は柔道整復師免許+保健所開設届が必須です。
初期費用は整体院で200〜400万円、整骨院で400〜700万円が目安。月額0円のSquare・STORES予約・ペライチを組み合わせれば、ITインフラのコストは最小限に抑えられます。
自費メニューの比重を徐々に高め、回数券・会員制で安定売上を作る運営モデルが、整体・整骨ともに成功パターンとして定着しています。
関連記事
- 整体院・リラクゼーションサロン向けPOSレジ比較 — POSレジ詳細比較
- パーソナルジム開業の準備リスト — 類似業態の開業ガイド
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。


コメント