「PayPay使えますか?」とお客様に聞かれて、対応できないと機会損失になる時代です。スマホ決済の代表格である PayPay は、若年層を中心に幅広い層に浸透しており、個人サロンや教室でもほぼ必須レベルの決済手段になっています。

ただ、いざ導入しようとすると 「PayPayと直接契約するのと、決済代行サービスで導入するのでは何が違うの?」「最短でいつから使える?」と分からないことが多いのが実情です。この記事では、これからお店をつくる方に向けて、PayPay導入の選択肢・手順・費用感 をまとめて解説します。

PayPay導入の3つの選択肢

PayPayをお店で受け付ける方法は、大きく3つあります。

1. PayPay直接契約(PayPay for Business)

PayPay株式会社と直接契約する方法。店舗がPayPayと直接やりとりする 形で、QRコード決済(お客様がQRをスキャンして金額入力するタイプ)を運用します。

2. 決済代行サービス経由(STORES・Square等)

STORES・Squareなどの決済代行サービスを契約すると、PayPayを含む複数の決済方法をまとめて受けられます。1つの契約でPayPay・クレカ・電子マネーをカバーできるのが大きなメリットです。

3. POSレジ・キャッシュレス端末経由

スマレジやAirペイなどのPOSレジ・据置型端末からPayPayを受け付ける方法。POSレジと決済が一気通貫になります。

それぞれの違い(比較表)

比較項目 PayPay直接契約 決済代行(STORES等) POSレジ・端末経由
月額固定費 加盟店ごとに個別設定 0円〜(プランによる) レジプランの月額に依存
決済手数料 加盟店ごとに個別設定 QRコード決済はおおむね3.24%前後 サービス・契約による
対応決済 PayPayのみ クレカ・電子マネー・QR 同左(端末・契約による)
入金サイクル 月1〜2回が基本 サービス・プランによる(翌営業日入金のサービスもあり) サービスによる
導入の手軽さ やや手続き多め 加盟店審査が必要(決済手段により数週間〜2か月程度) 別途レジ・端末契約が必要
向いている店舗 PayPayだけ受け付けたい キャッシュレス全般を統合したい POS・予約と一緒に運用したい

※料金・手数料はキャンペーンや改定で変動します。最新情報は各公式サイトで確認してください。

個人サロンにおすすめの導入パターン

サロン・教室業態で「これから導入する」場合、決済代行サービス経由でPayPayを含むキャッシュレス全般をまとめて始めるのが現実的な王道です。理由は次のとおりです。

  • 1度の契約で クレカ・電子マネー・PayPayを同時にカバーできる
  • 月額固定費ゼロから始められるプランがある
  • POS・予約とも連携でき、運用がシンプル
  • 端末が1台で済むので、レジまわりが散らからない

「PayPayだけ受け付けたい」という用途は少なく、ほとんどの個人サロンは クレカも電子マネーも受け付けたい はずです。それなら最初からまとめて契約するほうが効率的です。

PayPay × Squareで導入する手順

決済代行サービスを使う場合の一般的な流れを、Squareを例に見てみます。おおまかな手順はどのサービスでも共通です。

Step 1: 公式サイトでアカウント作成

メールアドレスと事業情報(屋号・業態など)を入力してアカウントを作ります。

Step 2: 本人確認・加盟店審査

身分証明書・事業確認書類を提出します。審査にかかる期間は決済手段やブランドによって変わるため、余裕をもって申し込むのが安心です。

Step 3: 決済端末を購入 or レンタル

コンパクトな決済端末をオンラインで購入、またはプランに応じて貸与を受けます。スマホやタブレットにBluetoothで接続して使うタイプが主流です。

Step 4: アプリインストール・初期設定

POSアプリをスマホ・タブレットにインストールし、メニュー登録・決済テストを実施します。

Step 5: PayPayを含む各決済を有効化

管理画面でPayPay・クレカ・電子マネーなど、受け付ける決済方法を有効化します。

Step 6: 本番運用開始

審査が通り、端末が届いて初期設定が終われば運用開始です。開店日から使いたい場合は、開店の1〜2か月前には申し込みを済ませておくと安心です。

PayPay × STORESで導入する手順

STORES経由で導入する場合の流れも基本的に同じです。

  1. STORES公式サイトでアカウント作成
  2. 本人確認・加盟店審査
  3. STORESの決済端末を購入 or 貸与(スタンダードプランの年間契約なら1台無料の貸出を選べます)
  4. アプリ・端末の初期設定
  5. 各決済方法を有効化
  6. 本番運用開始

STORESは 物販・ネットショップ・予約と統合運用したい 場合に強みを発揮します。実店舗の決済だけを最小コストで始めたいなら月額0円のフリープラン、決済額が大きいならスタンダードプラン、というように運用全体の構成で選びましょう。

STORES決済の料金(2026年8月時点・税込)

項目 フリー スタンダード
月額(店舗ごと) 0円 3,300円(年間契約)/月額契約は3,960円
Visa / Mastercard 2.48% 1.98%
JCB / AMEX / Diners / Discover 2.48% 2.38%
交通系IC・QUICPay+・iD 3.24% 3.24%
QRコード決済(PayPay・d払い・楽天ペイ等) 3.24% 3.24%
決済端末 27,720円 年間契約なら1台無料(貸出・解約時に返却)

※年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の場合、対面クレジットカード決済手数料はフリー3.24%・スタンダード2.98%になります。 ※電子マネー(交通系ICを含む)とQRコード決済は、プランに関わらず3.24% です。「交通系ICも1.98%」ではない点に注意してください。

PayPayを受け付けること自体は、どちらのプランでも料率は同じ3.24%です。クレジットカードの決済額がどのくらいになりそうかでプランを選ぶと、判断しやすくなります。

必要な機材

最小構成(個人サロン向け)

  • スマホ または タブレット(手持ちでOK)
  • 決済端末(サービス指定のもの。買い切り・貸与など条件はサービスによって異なります)
  • インターネット接続環境(Wi-Fi or モバイル回線)

あると便利な機材

  • レシートプリンター(領収書希望のお客様対応)
  • スタンド(タブレットを固定したい場合)
  • 予備のモバイルバッテリー(端末の充電切れ対策)

費用の目安

PayPay受け付けに必要な費用感は次のとおりです(2026年8月時点・決済代行経由の場合)。

項目 目安
決済端末 無料(プラン条件を満たす貸与)〜3万円台の買い切り
月額固定費 0円〜3,300円程度(プランによる)
決済手数料(対面クレカ) 約2〜3.25%(サービス・プラン・適用条件による)
決済手数料(電子マネー・QR) 3.24%前後
レシートプリンター(オプション) 2〜4万円台

月額0円のプランを選べば、端末代だけで始められるのが決済代行経由の魅力です。

STORESなら月額0円のフリープランがあり、クレジットカード・電子マネー・PayPayをまとめて受け付けられます。アカウント作成は無料で、その場で契約する必要はありません。

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ツール選びのポイント(POS・予約との連携)

PayPay導入を機に、POSレジ・予約システムとの連携も整えると運用が一段とシンプルになります。

POSレジとの組み合わせ

  • STORES決済 + STORESレジ: 物販・ネットショップ主力なら相性◎
  • スマレジ + PAYGATE(ペイゲート): 多店舗・分析重視。PAYGATEは株式会社スマレジが提供するマルチ決済端末で、決済手数料はクレジットカード1.98%〜、電子マネー3.24%、QRコード決済2.00%〜です。1.98%〜は中小事業者向けプランの料率で、「直近1年間のVisa・Mastercardの合計売上高が2,500万円以内」「中小企業庁が定める中小企業定義に該当」「対象外業種でない」「上場企業グループでない」「新規加盟店としてクレジットカード決済を導入する」の5条件をすべて満たす場合に適用されます。端末代は39,600円(税込)です
  • Airレジ + Airペイ: レジも顧客管理も0円で始めたいサロン向け。Airレジで会計した金額がそのまま決済端末に反映されます。**Airペイ経由のPayPayは3.24%**で、クレカ・電子マネー・交通系ICも同じ3.24%。主要6ブランドのクレジットカードは、ディスカウントプログラムの審査に通れば2.48%になります(適用条件あり・オンライン決済は対象外)

なお、スマレジの決済サービスの正式名称は PAYGATE です。「スマレジ・PAYMENT」という製品はありません。

エステサロン・学習塾などの継続的役務(コース契約や回数券の前払いを含む)では、PAYGATEは利用できないと公式に案内されています。回数券やコースチケットの販売が売上の柱になっているサロン・教室では、この組み合わせは選べません。都度払い中心のお店でも、契約内容によって扱いが変わるため、申し込み前に問い合わせて確認してください。手数料や入金サイクルの詳細は PAYGATEの手数料と入金サイクル にまとめています。

予約システムとの組み合わせ

  • STORES決済 + STORES予約: 物販・予約・決済まで一気通貫
  • スマレジ + 拡張アプリ「予約管理」: POSと予約を同じ画面で扱いたい場合(アプリは別途月額がかかります)

詳しくは サロン開業のキャッシュレス決済比較 でも解説しています。

よくある質問

Q. PayPayだけ受け付けたい場合は?

A. PayPay for Businessで直接契約する方法があります。月額固定費・決済手数料は加盟店ごとの個別設定なので、想定取扱高を伝えたうえで見積もりを取り、決済代行と比べて決めましょう。

Q. 決済手数料はどっちが安い?

A. 取扱高や決済方法によって異なります。決済代行経由の場合、PayPayなどQRコード決済の料率は3.24%前後が目安です。月10〜30万円程度の小規模サロンなら、クレジットカードもまとめて受け付けられる決済代行のほうが手軽です。

Q. PayPayの入金サイクルは?

A. 直接契約は月1〜2回が基本です。決済代行の場合はサービスとプランによって異なり、翌営業日入金に対応しているサービスもあります。キャッシュフローを重視するなら、契約前に締め日と入金日を必ず確認してください。

Q. 申し込みからどれくらいで使える?

A. 決済手段によって加盟店審査の期間が変わります。たとえばPAYGATEの場合、公式では加盟店審査に1〜2か月(クレジット・電子マネーは1か月程度、QRコード決済は〜2か月)とされています。開店に間に合わせたい場合は、逆算して1〜2か月前には申し込むのが安全です。

Q. PayPayで返金処理はできる?

A. 各サービスとも管理画面から返金処理が可能です。手順はサービスごとに異なるので、運用前に1度テスト返金で動作確認しておくと安心です。

Q. レシートはPayPayの場合どう発行する?

A. POSレジまたは決済端末からレシートを発行する形が一般的です。お客様によっては領収書を希望される場合があるため、レシートプリンターまたは手書き対応を準備しておきましょう。

キャッシュレス決済は「申し込んだ翌日から使える」ものではありません。開店日が決まっている方は、料金プランを比べたうえで早めにアカウントを作っておくと、審査待ちで慌てずに済みます。

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まとめ

個人サロン・教室で PayPayを導入する一番の現実解は、決済代行サービスを経由してキャッシュレス全般をまとめて始める ことです。

  • 月額0円のプランなら固定費ゼロで始められる
  • PayPay以外の決済(クレカ・電子マネー)も同時にカバー
  • 電子マネー・QRの料率はプランによらず3.24%前後。プラン選びはクレジットカードの決済額で判断する
  • POSレジ・予約システムとも連携しやすい
  • 加盟店審査に時間がかかるので、開店の1〜2か月前には申し込む

最短ステップは「アカウント作成 → 本人確認・加盟店審査 → 端末準備 → 初期設定 → 運用開始」。「PayPay使えますか?」というお客様の声に「はい、使えますよ」と答えられるお店づくりに、ぜひ取り組んでみてください。

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