整体院や接骨院でも、キャッシュレス決済を求めるお客様は年々増えています。「カードは使えますか?」と聞かれて断ると、それだけで来院をためらわれることもあります。特に、回数券や自費施術など単価が高めの支払いでは、カード決済できるかどうかが選ばれる理由になります。
とはいえ、気になるのは手数料です。売上の何%が引かれるのか、電子マネーとカードで違うのか、そこが分からないと踏み切れません。
この記事では、整体院・接骨院・整骨院の開業準備中〜開業1年目の施術者に向けて、キャッシュレス決済の必要性・手数料の相場・端末の選び方をやさしく解説します。回数券販売や入金サイクルなど、施術院ならではのポイントも押さえます。料金はすべて2026年8月時点の公式サイトの情報です。
整体院・接骨院でキャッシュレスが必要な理由
1. 高単価の支払いに対応できる
自費施術や回数券は、1回数千円〜数万円になることもあります。まとまった金額をカードで払いたいお客様は多く、対応できないと機会損失につながります。
2. 回数券・前売りの販売がしやすい
回数券をカードで一括購入してもらえると、まとまった売上を前倒しで確保でき、キャッシュフローが安定します。
3. 現金の取り扱いが減る
キャッシュレス比率が上がると、レジ締めや釣り銭の準備が楽になり、売上記録も自動化しやすくなります。
4. 衛生面の安心感
施術後、現金の受け渡しを減らせることは、衛生面を気にするお客様への配慮にもなります。
整体院・接骨院に合う決済端末の選び方
1. 対応する決済手段の幅
カード・電子マネー・QRに幅広く対応していると、お客様を選びません。
2. 端末の形態
受付カウンターで使う据置スタイルか、施術ベッドの近くで使う持ち運びスタイルか。訪問施術がある場合は可搬性も重要です。
3. 入金サイクル
売上が振り込まれるタイミングは、資金繰りに直結します。入金サイクルが早いほど安心です。回数券で大きな金額を扱うことがあるため、入金タイミングは特に確認しておきましょう。
4. レシート発行
その場でレシートを渡せると、お客様に安心感を与えられます。
手数料と条件を横並びで見る
いちばん気になる手数料を、施術院で候補になりやすい3サービスで並べました(2026年8月時点・公式サイトの記載)。
| 項目 | PAYGATE | STORES決済 | Airペイ |
|---|---|---|---|
| クレジットカード | 1.98%〜(※適用には条件あり) | スタンダード 1.98% フリー 2.48% (Visa・Mastercard/条件あり) |
3.24% (ディスカウントプログラム適用時 2.48%・適用条件あり) |
| 電子マネー(交通系IC等) | 3.24% | 3.24% | 交通系電子マネー 3.24% |
| QRコード | 2.00%〜 | 3.24% | 3.24%(COIN+は1.08%) |
| 月額 | 公式の料金案内を要確認 | フリー 0円 スタンダード 3,300円(税込・年間契約) |
0円 |
| 端末 | マルチ決済端末 39,600円(税込) | フリーは27,720円(税込)で購入 スタンダードは年間契約で1台無償貸出 |
カードリーダーを無償貸与 (別途iPad/iPhoneが必要) |
| 入金 | クレジット・電子マネーは末締め翌15日払いと15日締め当月末払いの2回 QRは当月末締め翌月末払い |
手動入金は依頼から1〜2営業日 自動入金は月末締め・翌月20日 |
みずほ・三菱UFJ・三井住友は月6回 その他は月3回 |
| 導入までの目安 | 審査は最短15日/端末到着まで最短15日前後 | 申し込みから最短4営業日でカード決済を利用開始 | — |
※Airペイは2026年8月時点で当サイトからの申し込み受付を行っていないため、参考情報として掲載しています。
表を見て気づいてほしいのは、「1.98%」はクレジットカードの料率だということです。交通系ICなどの電子マネーは、どのサービスでもおおむね3.24%で横並びになります。「電子マネーが安いサービス」を探しても差はほとんど出ません。差がつくのはクレジットカードの料率と、その適用条件です。
そしてもう1つ、施術院にとって見逃せない情報があります。STORES決済には業種別の特別料率があり、公式サイトでは対象業種として「ゴルフ場・ゴルフ練習場・アウトドアスポーツ施設・整骨院・接骨院・鍼灸院・学習塾」の6業種が挙げられています。対象業種を選んで新規申し込みをした場合、Visa・Mastercardのクレジットカード決済が**2.48%〜**になると案内されています(JCB・American Express・Diners Club・Discoverは3.24%)。
ただし注意事項もあります。公式サイトには「1回の取引で複数回サービスが受けられる、または期限内であれば何度でもサービスが受けられる商材の決済には利用出来ません(商材例:回数券、回数チケット、コース料金、入場券、月謝、年会費など)」と明記されています。回数券の販売を主軸に考えている場合は、申し込み前に必ず取扱い可否を確認してください。 また「対象業種であっても物販のみの取り扱いでは対象外」「審査の結果により対象業種と認められない場合がある」とも書かれています。
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手数料の比べ方をもっと詳しく知りたい方は、サロンのキャッシュレス決済手数料はどこが最安?で決済方法ごとに整理しています。
PAYGATEが整体院・接骨院に向いている理由

これらの条件を踏まえると、PAYGATE(提供元は株式会社スマレジ)は有力な選択肢です。
- カード・電子マネー・QRを1台でまとめて受けられる
- レシートプリンター内蔵で、その場で発行できる
- 4G対応で、訪問施術や往診でも決済できる
- 端末1台で完結し、配線がシンプル(Android搭載・455g)
受付でも施術スペースでも、また訪問先でも使える柔軟さが、整体院・接骨院の運営スタイルに合います。
料金は、マルチ決済端末が39,600円(税込)。決済手数料はクレジットカード1.98%〜、電子マネー3.24%、QRコード決済2.00%〜です。クレジットカードの1.98%〜には「中小事業者向けプラン」の適用条件があり、公式サイトでは以下のすべてに該当することが条件として挙げられています。
- 直近1年間のVisa・Mastercardの合計売上高が2,500万円以内であること
- 中小企業庁が定める中小企業の定義に該当すること
- 対象外業種(ホテル・宿泊施設・レンタカー・交通機関・旅行代理店・百貨店・たばこ関連販売・不動産業)でないこと
- 上場企業やそのグループ、上場企業のフランチャイズ加盟店でないこと
- 新規加盟店としてクレジットカード決済を導入すること
開業したばかりの施術院なら、条件に当てはまるケースが多いはずです。なお公式サイトには「医院・クリニック向け特別プラン」の案内もありますが、料率は問い合わせ制で公開されていません。該当しそうな方は、申し込み前に直接確認してみてください。
入金は、クレジット・電子マネーの売上が「末締め翌15日払い」と「15日締め当月末払い」の月2回、QRコード決済の売上は「当月末締め・翌月末払い」です。QRの入金が最も遅くなるので、QR比率が高くなりそうな立地なら、その分の資金繰りを見込んでおきましょう。
端末やサポートの詳しい評判は、PAYGATEとは?サロン向けマルチ決済端末の評判・料金でまとめています。
Airペイという選択肢も
すでにiPadを持っている、または受付カウンターで固定して使うなら、Airペイも選択肢になります。iPad/iPhone+カードリーダーの構成で、初期費用・月額費用が0円、カードリーダーは無償貸与という低コスト構成が特徴です。
振込手数料はすべての銀行で0円(ゆうちょ銀行は利用対象外)。振込回数はみずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の口座なら月6回、その他の金融機関は月3回です。メインバンクによって入金の回数が変わるので、開業時の口座選びとあわせて考えておくと安心です。
決済サービス全体の比較はサロン開業のキャッシュレス決済比較も参考にしてください。
導入の流れと注意点
1. 決済端末を選んで申し込む
対応決済・端末形態・入金サイクルを確認して、自院に合う端末を選びます。手数料は「クレジットカードが何%か」「その料率に条件が付いていないか」の2点で見比べるのがコツです。
2. 加盟店審査を受ける
クレジット決済には加盟店審査が必要で、一定の期間がかかります。PAYGATEは審査が最短15日、端末が手元に届くまで最短15日前後。STORES決済は申し込みから最短4営業日でクレジットカード決済を利用開始できるとされています(電子マネー・QRはそれぞれの審査を通過した順)。開業日の逆算で早めに申し込むのがポイントです。
3. 端末を受け取り、テスト決済する
端末が届いたら初期設定とテスト決済を行い、本番に備えます。レシートの出力や返品処理も、開業前に一度試しておくと当日あわてません。
4. 回数券の運用ルールを決める
回数券をカードで販売する場合、返金時の対応など運用ルールを決めておくとトラブルを防げます。前述のとおり、回数券は決済サービスによって取扱いに制限が設けられていることがあるため、申し込み前に「回数券を販売したい」と伝えて確認しておくのが確実です。
よくある質問

Q. 整体院にキャッシュレスは本当に必要?
A. 必須ではありませんが、自費施術や回数券のように単価が高い支払いほど、カードが使えるかどうかが来院の判断材料になります。現金のみの運用でも営業はできるので、まずは月額0円のプランから小さく始めるという進め方が現実的です。
Q. 手数料はどれくらいかかる?
A. 2026年8月時点では、クレジットカードが1.98%〜2.48%前後、電子マネー・QRコードが3.24%前後というのが目安です。ただしクレジットカードの安い料率にはいずれも適用条件が付いているため、条件を満たせるかどうかを必ず確認してください。
Q. 回数券もカードで売れる?
A. 端末側はカード決済に対応できますが、回数券やコース料金は決済サービス側で取扱いに条件が設けられている場合があります。申し込み前に確認しましょう。回数券の管理は予約システムやPOSと組み合わせると便利です。
Q. 訪問施術でも決済できる?
A. 4G通信に対応した端末(PAYGATEなど)なら、電波が届けば訪問先でも決済できます。
Q. 開業準備全体を知りたい
A. 整体院・整骨院開業の準備リストで開業準備の全体像を解説しています。
PAYGATEは資料ダウンロードや問い合わせから相談できます。端末の実物サイズや対応ブランドを確認したい方は、公式サイトで最新の料金案内とあわせて見てみてください。
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まとめ
整体院・接骨院のキャッシュレス決済は、高単価の支払い・回数券販売・訪問施術といった業態の特性に合わせて選ぶのがポイントです。
- 手数料はクレジットカードで比べる — 電子マネー・QRはどこも3.24%前後で横並び。差がつくのはカードの料率と適用条件
- 1台でまとめて・訪問にも対応 → PAYGATE(4G・レシートプリンター内蔵/端末39,600円・税込)
- 月額0円から始めたい → STORES決済(整骨院・接骨院は特別料率の対象業種。ただし回数券の取扱いは要確認)
- iPadを活かして低コスト・受付固定 → Airペイ(初期費用・月額0円)
- 入金サイクルと審査期間を必ず事前確認。開業日から逆算して申し込む
「カードは使えますか?」に「使えます」と答えられる体制は、それだけで来院のハードルを下げます。開業準備の早い段階で、自院に合った決済を整えておきましょう。
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