「カフェを開きたいけれど、レジは何を使えばいい?」「飲食店専用のPOSレジって必要?」——個人カフェの開業準備中の方からよくいただく質問です。

カフェのPOSレジ選びは、サロンや小売店とは違う観点があります。ピーク時間の決済スピード・キッチンへのオーダー連携・テイクアウト対応など、飲食ならではの機能要件が出てきます。この記事では、これからカフェをつくる方に向けて、2026年版の個人カフェ向けPOSレジ3選を比較し、自店に合う選び方 をやさしくまとめました。

カフェのPOSレジに必要な機能とは?

1. 決済の速さと多様性

カフェはランチ・モーニングのピーク時間に注文が集中します。決済が遅いとレジ待ちの行列ができ、満足度が下がります。カード・電子マネー・QR決済を一つの端末で処理できるオールインワン型が便利です。

2. メニュー管理のしやすさ

季節限定メニュー・テイクアウトなど、メニュー入れ替えが多いのがカフェの特徴。タッチ操作でサクッとメニュー追加できる柔軟性が必要です。

3. キッチンへのオーダー連携

席数が増えるとレジで受けた注文をキッチンに紙伝票やキッチンプリンターで伝える必要が出てきます。カウンター中心なら口頭でも回せますが、テーブル席があるなら連携機能を検討。

なお、この機能は「有料プランならどれでも使える」とは限りません。スマレジの場合、キッチン伝票出力やオーダーエントリーは**飲食店向けのフードビジネスプラン(月額15,400円・税込)**でのみ利用できる機能です。プラン選びの前に、この点は必ず確認しておきましょう。

4. テイクアウト・物販対応

豆・グッズ・焼き菓子などの物販を併売するカフェも多いです。バーコード読取・在庫管理ができると棚卸しもラク。

5. 売上分析

時間帯別売上・メニュー別売上が見えると、廃棄削減・人員配置の最適化につながります。

個人カフェ向けPOSレジの選び方

1. 月額固定費

開業初年度は売上が読めません。月額0円から始められるサービスを最優先に検討しましょう。

2. 決済手数料

主要サービスの公表値でみると、対面のクレジットカード決済はおおむね2%前後〜3.25%、電子マネー・QRコード決済は3.24%前後が目安です(2026年8月時点)。ただし低い料率には「年間の決済額が一定以下」などの適用条件が付くことが多いので、料率だけでなく条件もセットで確認してください。

3. 機材コスト

iPad・レシートプリンター・キャッシュドロアの初期投資は5〜15万円。タブレット込みで提供するサービスもあります。

4. 入金サイクル

入金の頻度とタイミングは資金繰りに直結します。契約前に「締め日」と「支払日」を必ず確認しましょう。

5. サポート体制

トラブル時に電話・チャットで即対応してくれるか。電話サポートが上位プラン限定のサービスもあるため、プランごとの対応範囲まで確認を。

比較表(2026年8月時点)

金額はすべて税込です。

サービス 月額(無料プラン) 決済手数料 入金サイクル キッチン連携 物販対応
Square POS 0円 対面2.5%〜(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満で主要カードブランドの対面決済の場合。それ以外は3.25%〜) 最短翌営業日 KDS(キッチンディスプレイ)あり バーコード可
Airレジ 0円(基本レジ機能) Airペイ連携でクレカ・電子マネー・交通系IC・PayPay等いずれも3.24%(主要6ブランドのクレカはディスカウントプログラム適用で2.48%・条件あり/最安1.08%はCOIN+のみ) 月6回または月3回(振込口座による) 別サービス「Airレジ オーダー」のキッチンモニター機能 バーコード可
スマレジ スタンダード0円〜(フードビジネスは15,400円) PAYGATE: クレカ1.98%〜(適用条件あり)/電子マネー3.24%/QR2.00%〜 クレジット・電子マネーは月2回(末締め翌15日払い+15日締め当月末払い)、QRは当月末締め翌月末払い キッチン伝票出力はフードビジネスプランのみ 商品在庫管理はスタンダードから可(小売店向け在庫管理はリテールビジネス)

※スマレジの決済サービスの正式名称は PAYGATE(ペイゲート) です。「スマレジ・PAYMENT」という製品はありません。 ※PAYGATEのクレジットカード1.98%〜は中小事業者向けプランの料率です。適用には「直近1年間のVisa・Mastercardの合計売上高が2,500万円以内」「中小企業庁が定める中小企業定義に該当」「対象外業種(ホテル・宿泊施設・レンタカー・交通機関・旅行代理店・百貨店・たばこ関連販売・不動産業)でない」「上場企業およびそのグループ・上場企業のフランチャイズ加盟店でない」「新規加盟店としてクレジットカード決済を導入する」の5つをすべて満たす必要があります(2026年8月時点)。 ※料金・機能はキャンペーンや改定で変動します。最新情報は各公式サイトで確認してください。

カフェは「無料で始めて、席数が増えたら飲食向けプランへ」が現実的です。プランごとに使える機能がはっきり分かれるので、資料でオーダー周りの仕様を確認してから決めると作り直しを防げます。

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個人カフェ向けPOSレジ3選 詳細紹介

1. Square POS — 決済もレジも月額ゼロでスタート

Square POSは、月額固定費ゼロ・初期費用ゼロでレジと決済を一気通貫で運用できるオールインワンサービス。アメリカ発の決済サービスがベースで、決済端末・レシートプリンター・キャッシュドロアまでセットで揃います。

メリット

  • 月額0円・契約期間の縛りなし
  • 対面のカード決済手数料は2.5%〜(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満で主要カードブランドの対面決済の場合。それ以外は3.25%〜)
  • 入金最短翌営業日でキャッシュフローが安定
  • KDS(キッチンディスプレイシステム)でキッチンへのオーダー転送可能
  • iOS / Android両対応

デメリット

  • 予約が必要な場合は自社の「Square 予約」を使う前提(ホットペッパーグルメなど外部の集客・予約サービスとの連携は公式に案内されていない)
  • 大規模店舗(30席以上)の運用には機能がやや控えめ

こんなカフェにおすすめ

  • 1人〜2人で回す10〜20席の小規模カフェ
  • テイクアウト中心の店舗
  • 豆・焼き菓子の物販を併売する店

2. Airレジ — 完全無料 × 集客連携の万能型

リクルート提供のPOSレジで、基本のレジ機能は0円・月額費用もかかりません。飲食店向けには、公式に予約管理サービス「レストランボード」との連携が案内されており、席・テーブルの空き状況と注文伝票をまとめて管理できます。注文・調理・配膳まわりは別サービス「Airレジ オーダー」との連携で対応します。飲食業界では老舗の安心感があります。

メリット

  • 基本レジ機能が0円・月額費用なし
  • レストランボードと連携すると、席管理・予約管理まで1つの画面で扱える
  • 会計ソフト(フリー会計・マネーフォワードクラウド・弥生 ほか)連携で確定申告ラク
  • 飲食店向けのオーダー機能は別サービス「Airレジ オーダー」で提供(セルフオーダー・ハンディ・キッチンモニター)

デメリット

  • iOS専用(iPadが必要)
  • 決済はAirペイの申し込み・審査が別途必要。決済手数料はクレカ・電子マネー・交通系IC・PayPayなどいずれも3.24%(税込の最安1.08%はCOIN+のみ)。主要6ブランドのクレカはディスカウントプログラムの審査に通れば2.48%になります
  • 高度な売上分析は別途BIツール推奨

こんなカフェにおすすめ

  • レストランボードで予約・席管理をしたいカフェ
  • iPadで運用したい店舗
  • 確定申告を会計ソフト連携でラクにしたい個人事業主

3. スマレジ — 物販強化・成長店舗向け

クラウドPOSレジの中でも機能拡張性が高いのがスマレジ。無料のスタンダードプランから始め、店舗規模の拡大に合わせて有料プランへアップグレードできる「育てるレジ」設計です。

メリット

  • 無料のスタンダードプラン(月額0円・1店舗)でレジ販売・商品在庫管理・売上分析までカバー
  • プレミアム(5,500円)以上で複数店舗管理・ユーザー権限設定・外部システム連携が使える
  • プレミアムプラス(8,800円)以上で顧客管理・ポイント管理・電話サポート・セルフレジが使える
  • 業種別の導入事例が豊富

デメリット

  • キッチン伝票出力・オーダーエントリー・モバイルオーダーはフードビジネスプラン(15,400円)のみ。プレミアムやプレミアムプラスでは使えません
  • 顧客管理・ポイント管理はプレミアムプラス(8,800円)以上。プレミアム(5,500円)では使えません
  • 商品バーコードを使った小売店向け在庫管理・受注管理はリテールビジネスプラン(15,400円)
  • 無料のスタンダードプランは1店舗のみ・商品登録1000件まで・レジ端末の追加不可
  • iOS中心で、Androidは限定対応

こんなカフェにおすすめ

  • 物販(豆・焼き菓子・グッズ)に力を入れる店
  • 将来的に2号店・複数店展開を考えている店
  • 機能を段階的に拡張したいオーナー

補足:STORESレジも候補に

物販・ECとリアル店舗を統合運用したいカフェには、STORESレジも候補に入ります。ネットショップ作成サービスから派生したPOSレジで、コーヒー豆のオンライン販売とリアル店舗をまとめて扱いたい場合に検討しやすい選択肢です。決済まわりの料金や条件は STORES決済の導入ガイド で詳しくまとめています。

補足:モバイルオーダー重視ならfunfo(ファンフォ)

お客様のスマホで注文から決済まで完結するモバイルオーダーを取り入れたいカフェには、飲食店に特化したPOSアプリ funfo(ファンフォ) も選択肢になります。iPad1台・初期費用・月額費用0円のFreeプランから始められ、テーブルにQRコードを置くだけでスマホ注文が可能。メニューを動画で見せられる点や、注文時にLINE公式アカウントの友だちを増やせる集客機能が、カフェと相性良好です。混雑時はモバイルオーダー、落ち着いた時間はハンディと使い分けられるので、少人数オペレーションのカフェにも向いています。

有料プランは Lite AI 6,930円 / Business AI 11,880円 / One AI 17,820円(いずれも年額一括払いの月額換算)です。なお、モバイル決済を使う場合は別途決済手数料(3.35〜3.95%)がかかります(2026年8月時点)。

タイプ別おすすめ

とにかく月額ゼロで始めたい → Square POS

オールインワン × 入金早 × 月額ゼロの三拍子。

予約・席管理まで0円で回したいなら → Airレジ

レストランボード連携で予約から会計まで一気通貫。リクルート系列の安心感。

物販・複数店展開を見据えるなら → スマレジ

無料スタートから本格機能への拡張性。ただしキッチン伝票出力はフードビジネスプランから。

Android端末で運用したい → Square POS

iOS縛りのAirレジ・スマレジを避けたい場合の選択肢。

カフェ開業のレジ選びでよくある失敗

1. 「飲食特化」にこだわりすぎる

飲食特化のPOSレジには高機能な製品もありますが、月額数万円〜のプランが中心のものも少なくありません。個人カフェ規模なら汎用クラウドPOS+必要な飲食向けプランで十分なケースが多いです。

2. 機材を高額カスタムしすぎる

レシートプリンター・キャッシュドロア・バーコードリーダー・KDS——全部揃えると20万円超。最初は**最小構成(iPad + レシートプリンター + 決済端末)**で始め、必要に応じて買い足す方が安全です。

3. 決済手数料を比較しない

決済手数料が1%違うと、カード決済の売上100万円あたり月1万円の差。長期で見ると無視できません。「自店が条件を満たすか」まで含めて比較してください。

よくある質問

Q. レジ周辺機材は何を揃えればいい?

A. 最小構成は iPad(中古OK)+ レシートプリンター(2〜4万円)+ 決済端末。キャッシュドロアは現金決済比率が高いなら追加を。決済端末は買い切り・貸与など条件がサービスごとに違うので申し込み前に確認しましょう。

Q. テイクアウトとイートインで税率が違うけど対応できる?

A. 主要クラウドPOSはすべて8%(軽減税率)と10%(標準税率)の自動切替に対応しています。設定だけで運用可能。

Q. 開業前にPOSレジを選ぶべきタイミングは?

A. 物件契約 → 内装着工のタイミングで検討開始を。レジ位置・電源・LAN配線が内装に影響します。キャッシュレス決済の加盟店審査は1〜2か月かかることもあるので、決済の申し込みは早めに。

Q. キッチンプリンターは必要?

A. テーブル席が4卓以上ある場合は必要性が高いです。カウンター中心なら口頭で十分回せます。スマレジでキッチン伝票出力を使う場合は、フードビジネスプラン(月額15,400円)が前提になります。

Q. 月の決済手数料はどれくらい?

A. 月商100万円・カード決済比率50%なら、手数料2.5%で月12,500円、3.24%なら月16,200円が目安です。クレジット利用率が増えると比例して増えます。

スマホ注文で少人数オペレーションを回したいカフェなら、月額0円のFreeプランがあるfunfoを触ってみるのが早道です。無料相談で自店の席数・回転率に合うか確認できます。

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まとめ

個人カフェのPOSレジ選びは、「規模・業態・端末・予算」の4軸で絞り込むのが正解です。

  • オールインワン × 月額ゼロ → Square POS
  • 予約・席管理 × 基本レジ0円 → Airレジ
  • 物販強化 × 成長店舗 → スマレジ(キッチン伝票出力が必要ならフードビジネスプラン)
  • モバイルオーダー中心の省人化 → funfo

開業初期は機能を絞った無料プランからスタートし、店舗が軌道に乗ってきたら有料プランや周辺機材を追加していく段階運用が、コスト面でもオペレーション面でも安全です。

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