「新規のお客さまは来てくれるのに、2回目の来店につながらない」――サロンを運営している方の多くが、一度はこの悩みにぶつかるのではないでしょうか。
広告やSNSを頑張って新規集客しても、リピートしてもらえなければ売上は安定しません。逆に言えば、再来店率を上げる仕組みさえ作ってしまえば、集客にかける時間もコストもぐっと楽になります。
この記事では、サロンのリピーター獲得に効果的な5つの施策と、それを支えるITツールの活用法をまとめました。「何から始めればいいかわからない」という方も、自分のサロンに合ったやり方が見つかるはずです。
リピーターがサロン経営で重要な理由
サロン経営を安定させるうえで、リピーターの存在がどれだけ大きいか、数字で確認してみましょう。
マーケティングの世界には「1:5の法則」と呼ばれる考え方があります。これは「新規のお客さまを1人獲得するコストは、既存のお客さまに再来店してもらうコストの5倍かかる」というもの。ホットペッパーやSNS広告で新規を呼び込むのにかかる費用を考えると、感覚的にも納得できる方が多いのではないでしょうか。
もう一つ知っておきたいのが「8:2の法則(パレートの法則)」です。「売上の80%はリピーター上位20%のお客さまが生み出している」という経験則で、飲食業や小売業だけでなく、美容・リラクゼーション業界にも当てはまるケースが多いと言われています。
つまり、少数のリピーターにしっかり通ってもらうことが、広告費を抑えながら売上を伸ばす一番の近道です。さらにリピーターは口コミで友人や家族を紹介してくれることもあるため、新規集客にも自然とつながっていきます。
「新規を増やす」ことばかりに目を向けがちですが、まずは今のお客さまにもう一度来てもらう仕組みづくりから始めるのがおすすめです。
リピーター獲得に効果的な5つの施策
ここからは、サロンで実践しやすいリピーター獲得の施策を5つ紹介します。どれか1つだけでなく、組み合わせて取り入れることで効果がより高まります。
施策1. 次回予約の声かけ+予約システムのリマインド活用
リピート率を上げるために、最もシンプルで効果が大きいのが施術後の「次回予約の声かけ」です。
「次は4週間後くらいがちょうどいいタイミングですよ」と、お客さまの髪や肌の状態に合わせて具体的な時期を伝えると、その場で予約を入れてもらいやすくなります。「いつでも大丈夫です」という曖昧な案内だと、お客さまは「また今度でいいかな」と後回しにしてしまいがちです。
そして、予約を入れてもらったあとに大事なのがリマインド(予約日前のお知らせ)。前日や当日朝にメールやSMSで通知が届く予約システムを使えば、うっかり忘れによる無断キャンセルを防げます。
freee予約のような予約システムなら、リマインドメールの自動配信に対応しています。手作業で連絡する手間がなくなるので、一人で運営しているサロンでも無理なく続けられます。予約システムの詳しい比較は「個人サロン向け予約システム無料おすすめ5選」も参考にしてみてください。
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施策2. LINE公式アカウントでの関係構築
施術が終わったら、それきりではなくお客さまとのつながりを保つことが大切です。そこでおすすめなのがLINE公式アカウントの活用です。
LINE公式アカウントでできることは、たとえば次のようなものがあります。
- お礼メッセージの自動配信: 来店後に「今日はありがとうございました」と自動で送信
- クーポンの配信: 「2回目ご来店で10%OFF」など、再来店のきっかけを作る
- ホームケアのアドバイス: 「今日のカラーを長持ちさせるコツ」など、役立つ情報を発信
- ショップカード機能: LINE上でポイントカードを管理できる(紙のカードを忘れる心配がない)
LINEは日本国内で幅広い年代に使われているため、メールよりも開封率が高いのが大きなメリットです。無料プランでも月200通までメッセージを送れるので、個人サロンの規模なら十分活用できます。
「具体的にどう設定すればいいの?」という方は、「LINE公式アカウントのサロン活用完全ガイド」で詳しく解説しています。
施策3. ポイントカード・回数券の仕組み化
リピート来店を促すもう一つの定番施策が、ポイントカードや回数券です。
「5回来店で1回分無料」「回数券を買うと1回あたりの料金がお得になる」といった仕組みは、お客さまにとって「通い続ける理由」になります。特に回数券は、購入時点で複数回分の来店が確定するため、リピート率アップへの効果が大きい施策です。
ただし、紙のポイントカードは紛失されやすく、管理も大変というデメリットがあります。最近では、POSレジや決済アプリにポイント・回数券機能が内蔵されているサービスも増えてきました。
たとえばスマレジは、POSレジ機能に加えてポイント管理機能を搭載しています(2026年7月時点)。お客さまの購入履歴と連動してポイントが自動的に付与されるので、手作業でスタンプを押す手間がなくなります。
回数券やサブスク型メニューの導入を検討している方は、「回数券・サブスクに対応した予約・決済システム比較」も合わせてチェックしてみてください。
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施策4. サンキューメッセージ・フォローアップ
施術後のサンキューメッセージ(お礼の連絡)は、地味に見えてリピート率に大きく影響する施策です。
「今日はありがとうございました。カラーの色持ちが気になる場合は、ぬるめのお湯でシャンプーするのがおすすめですよ」――こんなメッセージが来店翌日に届いたら、お客さまはどう感じるでしょうか。「丁寧なサロンだな」「自分のことを覚えてくれている」と好印象を持ちやすくなります。
フォローアップのポイントは次の3つです。
- タイミング: 来店翌日〜3日以内がベスト。遅すぎると印象が薄れる
- 内容: お礼+施術に関連したホームケアのアドバイスが効果的
- パーソナル感: 「○○さま」と名前を入れるだけでも特別感がアップ
毎回手打ちするのが大変な場合は、LINE公式アカウントのステップ配信やメール配信ツールを使って半自動化する方法もあります。テンプレートを用意しておき、お客さまごとに一言だけ手書きメッセージを添えるのが、効率と温かみを両立するコツです。
施策5. ホームページ・ブログでの情報発信
「次もこのサロンに行こう」と思ってもらうには、施術の腕だけでなく「この人に任せたい」という信頼感が必要です。その信頼感を育てるのに効果的なのが、ホームページやブログでの情報発信です。
たとえば、以下のような内容を定期的に発信してみましょう。
- 施術のビフォーアフター写真(お客さまの許可を得た上で)
- ヘアケア・スキンケアの豆知識: 専門家としての信頼感を高められる
- サロンの日常やスタッフ紹介: 人柄が伝わり、親しみを持ってもらえる
- お客さまの声: 第三者の感想は信頼性が高い
お客さまが帰宅後に「あのサロン、どんなところだったかな」と検索したとき、充実したホームページやブログがあると安心感につながります。Instagramとの併用も効果的です。SNS集客については「サロン集客のInstagram活用完全ガイド」でも詳しくまとめています。
ブログ記事の書き方については「サロンブログ運用完全ガイド」も参考になります。
「ホームページを持っていない」「作り方がわからない」という方でも、ペライチのようなサービスを使えば、テンプレートを選んで文章と写真を入れるだけで、見栄えの良いサロン紹介ページを作れます。無料プランもあるので、まずは試してみるのがおすすめです。
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リピーター施策に使えるITツールまとめ

ここまで紹介した5つの施策を実践するうえで、活用できるITツールを用途別に整理しました。どれも個人サロンでも導入しやすいサービスです(2026年7月時点の情報)。
予約リマインド・予約管理
| サービス | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| freee予約 | 無料プランあり。予約受付〜リマインドメールまで対応。シンプルで使いやすい | 無料〜 |
| STORES予約 | 無料プランあり。月間予約数が多いサロン向けの有料プランも充実 | 無料〜 |
予約システムを入れるだけで、電話対応の手間が減り、リマインドによる無断キャンセル防止にもつながります。まだ導入していない方は「個人サロン向け予約システム無料おすすめ5選」を参考に、自分に合ったサービスを探してみてください。
LINE公式アカウント
個人・法人を問わず無料で開設でき、月200通まで無料でメッセージを配信できます。クーポン配信、ショップカード(ポイントカード)、ステップ配信など、リピーター施策に使える機能が一通りそろっています。詳しくは「LINE公式アカウントのサロン活用完全ガイド」をご覧ください。
ポイント管理・回数券
| サービス | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| スマレジ | POSレジ+ポイント管理が一体型。顧客管理や売上分析も可能 | 無料プランあり |
| STORES | ネットショップ・予約・決済を一元管理。回数券の販売にも対応 | 無料〜 |
紙のポイントカードから移行するだけでも、お客さまの利便性が上がり、データに基づいた施策が打てるようになります。
ホームページ・ブログ作成
| サービス | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| ペライチ | テンプレートを選ぶだけで本格的なページが作れる。ITが苦手な方にもおすすめ | 無料プランあり |
ホットペッパーなどのポータルサイトだけに頼らず、自分のホームページを持っておくと、「このサロンはちゃんとしている」という信頼感につながります。独自集客の重要性については「ホットペッパー vs 独自集客 徹底比較」も参考にしてみてください。
よくある質問

Q. リピーター施策はいつから始めるべき?
A. オープン初日からがベストです。最初のお客さまが2回目に来てくれるかどうかが、その後の経営を大きく左右します。開業準備の段階で、LINE公式アカウントの開設や予約システムの導入を済ませておくのがおすすめです。
Q. リピート率の目安はどのくらい?
A. 一般的に、サロン業界では新規→2回目のリピート率が30〜40%なら平均的、50%以上なら優秀と言われています。まずは自分のサロンのリピート率を把握するところから始めてみましょう。予約システムやPOSレジの顧客データを活用すると、簡単に計算できます。
Q. 小さな個人サロンでもITツールは必要?
A. むしろ個人サロンだからこそ活用したいところです。一人でお客さま対応・施術・経理・集客をこなしている方にとって、予約リマインドの自動化やLINEでの一括配信は大きな時短になります。無料で使えるサービスも多いので、まずは1つだけ試してみるのがおすすめです。
Q. LINEとメール、どちらでフォローアップするのがいい?
A. お客さまの層にもよりますが、現在の日本国内ではLINEの方が開封率・反応率ともに高い傾向があります。ただし、LINEの友だち登録をしてもらう必要があるため、「友だち追加で次回○○プレゼント」のような特典を用意しておくとスムーズです。
Q. ポイントカードと回数券、どちらがリピート率アップに効果的?
A. どちらにもメリットがあります。ポイントカードは来店のたびに少しずつ貯まる楽しさがあり、幅広いメニューに対応しやすいのが利点です。回数券は購入時点で複数回の来店が確定するため、確実性が高いのが特徴です。まずはポイントカードから始めて、常連のお客さまに回数券を提案する、という段階的な導入もおすすめです。
まとめ
サロンのリピーター獲得で大切なポイントを振り返ります。
- 次回予約の声かけを毎回の施術後に習慣化する
- LINE公式アカウントでお客さまとのつながりを維持する
- ポイントカード・回数券で「通い続ける理由」を作る
- サンキューメッセージで「大切にされている」と感じてもらう
- ホームページ・ブログで信頼感を高め、「この人に任せたい」と思ってもらう
どの施策も、特別な技術やまとまった費用がなくても始められるものばかりです。まずは自分のサロンに合いそうなものを1つ選んで、今日から取り入れてみてください。リピーターが増えれば、集客の不安が減り、施術に集中できる好循環が生まれます。
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。


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