「来てくれたときだけ売上が立つ」スタイルから一歩進んで、回数券やサブスク(月額制)を導入すると、サロンや教室の経営はぐっと安定します。前売りでまとまった売上を確保でき、お客様の通う動機にもなるからです。実際、回数券やコース契約を取り入れて、毎月の売上が読めるようになったという声は多くあります。
この記事では、回数券やサブスクを導入したいサロン・整体院・教室・スタジオのオーナーに向けて、回数券・月額制に対応した予約・決済システムの選び方を解説します。予約とPOSの組み合わせ方も含めて、リピートと売上を安定させる仕組みを整理しました。
回数券・サブスクのメリット
1. 売上が前倒しで入る
回数券やサブスクの前払いで、まとまった売上を先に確保できます。開業初期の資金繰りが安定し、運転資金の不安が減ります。
2. リピートが増える
「あと3回分残っている」「今月分はもう払った」という状態は、お客様の通う動機になります。再来率が自然と上がり、足が遠のきにくくなります。
3. 客単価が上がる
都度払いより、回数券やコースのほうが1回あたりの単価を設計しやすく、客単価アップにつながります。まとめ買いによる割引を設定しても、トータルでは売上が安定します。
4. 関係が長く続く
定期的に通ってもらえることで、お客様との関係が深まり、口コミや紹介にもつながります。
回数券・サブスクの管理に必要なこと
回数券やサブスクは便利な反面、管理が複雑になりがちです。
- 回数券の残数管理(あと何回分残っているか)
- 月額制の自動集金(毎月の課金)
- 予約と会員情報のひもづけ(誰がどのプランか)
- 売上の記録と分析(前受金の扱いを含む)
これらを手作業でやるとミスが増えるため、システムで仕組み化するのが基本です。特に回数券は「前受金」として扱う会計処理も関わるため、記録を残しておくことが大切です。
比較表(2026年8月時点)

| システム | 回数券 | サブスク(月額) | 強み |
|---|---|---|---|
| STORES予約 | 回数券機能あり | 月額課金機能あり | 前売り・定額制の販売 |
| freee予約 | 基本予約+顧客管理(有料プラン) | 予約管理に強い | 無料から使えてシンプル |
| スマレジ(POS) | 物販・売上管理 | 売上分析 | 顧客・売上の一元管理 |
※freee予約の公式の機能一覧・料金表(2026年8月時点)には、回数券専用の機能は案内されていません。回数券の残数管理までシステムに任せたい場合は、STORES予約やPOSレジ側での管理を検討してください。 ※機能・料金は改定されることがあります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
STORES予約とfreee予約の機能・料金の違いをもっと詳しく知りたい方は、freee予約 vs STORES予約 徹底比較もあわせてご覧ください。
どちらも無料プランがあるので、費用をかけずに試せます。STORES予約はフリープラン(0円)で月間50件までの予約を受け付けられ、回数券の販売も試せます。freee予約はStarterプラン(0円)で予約サイトの作成・予約管理・事前ネット決済まで使え、登録はメールアドレスだけで完了します(いずれも2026年8月時点)。まずは触ってみて、自分のお店の運用に合うか確認してみてください。
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STORES予約(回数券・サブスクに強い)
STORES予約は、回数券や月額制(サブスク)の販売・管理に強みがあります。公式で案内されているオンライン回数券は、お客様がいつでもオンラインで購入でき、会員アプリ上で残数や有効期限を確認できる仕組みです。目的に応じて複数種類の回数券を作ることもできます。月額課金機能もあり、リピートと売上の安定を両立したいサロン・スタジオに向いています。オンラインレッスンの定額制など、多様な料金モデルにも対応しやすいのが特徴です。
ここで、無料でどこまでできるかを正確に押さえておきましょう。公式のプラン別機能表(2026年8月時点)では、回数券・月謝の「販売」はフリープラン(0円)でも○ですが、回数券・月謝を「利用した予約受付」はフリープランでは対象外で、スモールプラン以上(年間契約で税込9,790円/月〜、月額契約は12,980円/月)になります。つまり「回数券を売る」ところまでは無料で試せますが、「来店のたびに残数を消化していく」運用まで含めるなら有料プランが前提です。フリープランの上限は月間予約件数50件・予約ページ2つまでです。
事前クレジットカード決済の手数料は、フリープランで5.2%〜、スタンダードプラン(ネットショップ・キャッシュレス決済・POSレジ・予約システムなどをまとめて使えるプラン。年間契約で月額3,300円・税込、月額契約は3,960円・税込)に加入すると3.3%〜になり、この料率は月謝・回数券の販売にも適用されます(いずれも中小特別料率適用時・2026年8月時点)。初期費用は無料なので、導入のハードルが低いのもポイントです。
回数券や月謝の販売にクレジットカード決済を使うと、手数料の差はそのまま利益に効いてきます。前売りの金額が大きくなるほどスタンダードプランの料率が効くので、月にどれくらい前売りするかを先に試算しておくと選びやすくなります。決済まわりの詳しい導入手順はSTORES決済の導入・使い方完全ガイドで解説しています。
freee予約(まずはシンプルに予約から始めたい方に)
freee予約は、無料のStarterプラン(0円)から使えて、予約サイトの作成・予約管理・SNS連携・事前ネット決済まで一通りそろっているのが特徴です。登録はメールアドレスだけで始められます。顧客カルテや予約時アンケートといった顧客管理機能は、有料のBusinessプラン(年払い3,180円/月・38,160円/年)からです(2026年8月時点)。
機能をしぼってある分、設定項目が少なく迷いにくいのが持ち味です。「まずはネット予約の受付だけ整えたい」という方には、こちらのほうが手が止まりません。一方で、公式の機能一覧・料金表には回数券専用の機能は案内されていないため、回数券の残数管理までシステムに任せたい場合は、STORES予約やPOSレジ側での管理を検討しましょう。
なお、ここで確認できたのは「公式サイトに案内が見当たらない」というところまでです。管理画面にログインした先の画面までは外部から確認できないので、「その機能が存在しない」と言い切るつもりはありません。気になる場合は、無料プランで実際に登録して管理画面を確かめるのがいちばん確実です。
売上の受け取り方も先に知っておくと安心です。事前ネット決済(かんたんネット決済)の売上は、登録した銀行口座に振り込まれます。決済手数料6%と振込手数料250円が差し引かれ、15日締めは月末払い、月末締めは翌月15日払いの月2回。最低振込額は1万円で、下回った分は翌回に繰り越されます(2026年8月時点)。この入金先を事業用の口座に揃えておくと、あとで会計ソフト側に取り込むときの手間が減ります。使い方はfreee予約の初期設定・使い方完全ガイドで解説しています。
スマレジ(回数券の売上・顧客を一元管理)
回数券やサブスクの売上、物販を含めて一元管理したいなら、POSレジのスマレジが役立ちます。回数券の販売・物販・ドロップインの売上をデータで分けて把握でき、会員の来店傾向の分析もできます。「回数券を買ったきり来ていないお客様」を見つけて声かけする、といった活用もできます。予約システムと組み合わせると、より強力な管理体制になります。
回数券の販売記録や会員の来店傾向を把握したい方は、まず無料の資料請求やオンライン相談で機能を確認してみましょう。詳しい機能・料金はスマレジは美容室で使える?機能・料金を解説をご覧ください。
タイプ別おすすめ
回数券・月額制をしっかり運用したい → STORES予約
前売り・定額課金の仕組みに強く、リピートと売上の安定を両立できます。たとえばエステサロンで「5回コース」「10回コース」を販売し、来店のたびに残数を消化していく運用が得意です(回数券を使った予約受付はスモールプラン以上・年間契約で税込9,790円/月〜、2026年8月時点)。月額通い放題のヨガスタジオや、レッスン回数券を販売する教室にも向いています。
とにかくシンプルに始めたい → freee予約
予約の受付・管理に機能をしぼってあるので、設定でつまずきにくいのが持ち味です。無料のStarterプランでも事前ネット決済まで使えるため、「回数券はしばらく紙で運用しつつ、ネット予約と事前決済だけ先に整える」といった段階的な進め方に向いています。
なお、回数券を販売すると「前受金」と「売上」の按分処理が発生します。どの会計ソフトを使うにせよ、受け取ったときと使われたときをどう記録するかを最初に決めておくと、確定申告の時期に慌てずに済みます。
売上・顧客を一元管理したい → スマレジ
回数券・物販・ドロップインの売上をデータで管理し、会員傾向を分析できます。「回数券の購入者は月に何回来店しているか」「どのコースが人気か」といった分析も、POSデータとして蓄積・可視化できる点が強みです。
組み合わせがおすすめ
実際には、予約システム(会員・回数券管理)×POS(売上管理)を組み合わせると、最も管理しやすくなります。たとえば、STORES予約で回数券と予約を管理し、スマレジで売上を分析するといった組み合わせが考えられます。役割を分けることで、それぞれの強みを活かせます。まずは無料で使える予約システムから試したい方は、個人サロン向け予約システム無料おすすめ5選も参考にしてください。
回数券・サブスク導入の注意点
1. 返金・有効期限のルールを決める
回数券の有効期限や、中途解約時の返金ルールを最初に決めておきましょう。ルールは予約ページや店頭POPにも明記しておくと、トラブルを未然に防げます。
2. 前受金の会計処理を理解する
回数券の売上は、受け取った時点では「前受金」として扱い、使われたときに売上計上するのが原則です。会計ソフトで記録しておくと、確定申告で困りません。
3. 入金口座は事業用の1本にまとめる
前売りの入金は、システムごとに締め日も振込日も違います。freee予約のかんたんネット決済なら、15日締め・月末締めの月2回で、最低振込額は1万円です(2026年8月時点)。STORES予約の事前決済分については公式ページに入金サイクルの記載が見当たらないため、契約前に管理画面やヘルプで確認しておくと安心です。いずれにしても、入金先を事業用口座1本に揃えておくと、会計ソフト側で口座の明細をまとめて取り込めるので、あとの記帳がぐっと楽になります。
4. 無断キャンセル対策も忘れずに
回数券・月額制でも、予約のリマインドは重要です。キャンセル料徴収対応の予約システム比較も参考にしてください。
よくある質問

Q. 回数券は紙とデジタルどっちがいい?
A. デジタルなら残数管理や紛失トラブルを減らせます。システムで管理するのがおすすめです。
Q. 月額制の自動集金はできる?
A. サブスクに対応したシステムなら、定額の自動課金がしやすくなります。STORES予約は月額課金機能を公式に案内しています。
Q. 回数券の会計処理が不安
A. 前受金として記録し、使用時に売上計上します。会計ソフトを使えば、この処理も整理しやすくなります。入金口座を事業用にまとめておくと、口座の明細から入金を拾えるので入力の手間が減ります。
Q. 予約システムの売上は、そのまま会計ソフトに入りますか?
A. 予約システムと会計ソフトのあいだで売上データが自動で受け渡されるかどうかは、サービスによって違います。たとえばfreee予約については、2026年8月時点でfreee会計へ売上データを直接受け渡す連携は公式に案内されていません。現実的な近道は、売上の入金先を事業用口座に集約し、その口座を会計ソフト側で同期しておくこと。多くの会計ソフトは銀行口座の明細を自動で取得できるので、入金を1件ずつ手入力する必要がなくなります。ただしこの方法で入るのは「予約1件ごとの売上」ではなく「締めごとの入金額」なので、内訳は予約システム側の管理画面で確認しましょう。
Q. 小規模でも導入する意味はある?
A. 小規模でも、前売りによる売上の安定とリピート増の効果は大きいです。むしろスタッフ1人のサロンや教室のほうが、予約の取りこぼしや回数券の残数管理ミスが売上に直結するため、早めにシステムで仕組み化しておく価値があります。
Q. 回数券とサブスク、どちらが自分のお店に向いている?
A. 施術メニューが多く「好きな組み合わせで通いたい」というお客様が多いサロンなら回数券が使いやすいです。一方、ヨガやジムのように「月に何度でも通いたい」業態には月額サブスクが適しています。両方を併用できるサービスもあるので、まずは主力メニューに合うほうから始めてみましょう。
どのシステムも無料で試せるので、迷ったらまずは登録して実際の画面を触ってみるのが確実です。STORES予約ならフリープランのまま回数券を1つ作って、販売までの流れを確かめられます。使ってみて合わなければ、いつでも切り替えられます。
まずは無料プランで回数券の販売を試してみる
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まとめ
回数券・サブスクは、売上の前倒し・リピート増・客単価アップにつながる強力な仕組みです。導入には、管理を支えるシステムが欠かせません。
- 回数券・月額制をしっかり運用 → STORES予約
- とにかくシンプルに始めたい → freee予約
- 売上・顧客を一元管理 → スマレジ
予約とPOSを組み合わせて仕組み化すれば、複雑になりがちな回数券・サブスクの管理もスムーズになります。返金ルールや前受金の処理、そして入金口座の集約を最初に整えて、安定した売上の土台を作りましょう。腰を据えた経営への第一歩になります。
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