個人サロンや教室で予約システムを探すと、候補によく挙がるのがfreee予約STORES予約です。どちらも無料から使えますが、外部のサービスとどこまでつながるかにはっきりした違いがあります。

この記事では、両者を料金・予約形態・外部サービスとのつながり・使いやすさ・キャンセル対策の5つで比較します。金額や機能は2026年8月17日時点で各公式サイトを確認した内容です。

先に結論をいうと、予約の受付だけをシンプルに始めたいならfreee予約、予約の前後(決済・レジ・LINE集客)までまとめたいならSTORES予約です。

両サービスの基本情報

freee予約とは

freee株式会社が提供するネット予約システムです(旧称「tol(トル)」、2025年2月に改称)。無料から使え、予約の受付・管理に機能をしぼったシンプルな作りが特徴。公式の機能一覧も「予約管理/予約サイト/通知メール配信/顧客管理/決済」の5つに整理されており、初めてでも設定で迷いにくいのが持ち味です。

STORES予約とは

STORES株式会社が提供する予約システムです。予約の受付・管理、顧客管理、事前決済まで無料で始められ、同じSTORESのキャッシュレス決済・POSレジ・LINEミニアプリなどとつながるのが強み。累計250,000社以上の導入が公式に案内されています。

項目 freee予約 STORES予約
強み シンプルで導入しやすい 予約の前後までひとつにまとまる
得意 予約受付をすぐ形にする 決済・レジ・LINE集客との連動

違いを一言でまとめると「予約の周りをどこまで巻き取りたいか」。この幅の違いが、以下すべての比較の出発点になります。

比較の選定基準(5つのポイント)

1. 料金

無料でどこまでできるか、有料に上がる理由は何か。

2. 予約形態への対応

回数券・月謝・オンラインレッスンに対応しているか。

3. 外部サービスとのつながり

決済・POSレジ・LINEなど、ほかのツールとどこまでつながるか。

4. 使いやすさ

管理画面と、お客様側の予約画面の分かりやすさ。

5. キャンセル対策

無断キャンセルを減らす仕組みがあるか。1件が売上に直結する個人店では地味に効きます。

比較表(2026年8月時点)

比較項目 freee予約 STORES予約
初期費用 0円 0円
無料プラン Starterプラン 0円 フリープラン 0円(月間予約件数50件・予約ページ2つまで)
有料プランの入口 Businessプラン 年払いで月あたり3,180円(年38,160円) スモールプラン 月あたり9,790円(税込・年間契約)
事前決済の手数料 かんたんネット決済 6% 事前クレジットカード決済 フリープラン5.2%〜/スタンダードプラン加入時3.3%〜(共に中小特別料率適用時)
公式に案内されている外部連携 SNS連携(Instagram・LINEのプロフィールに予約サイトURLを掲載)/freeeアカウント連携(管理画面へのログイン用) POSレジへの予約情報の自動連携/対面キャッシュレス決済/LINEミニアプリ/Googleカレンダー/Zoom/かんざし/RemoteLOCK
会計ソフトとの連携 公式サイトに案内なし 公式サイトに案内なし
回数券・月謝 公式サイトに案内なし 回数券管理に対応
キャンセル対策 予約リマインドメールの自動送信 前日のリマインドメールなどの自動配信
こんな方に 予約受付をシンプルに始めたい 予約の前後までまとめたい

※2026年8月17日に各公式サイトで確認した内容です。料金・機能は改定されることがあるため、契約前に公式サイトでご確認ください。freee予約のBusinessプランは公式サイトに税込・税抜の表記がありません。

STORES予約は「お店まわりを広くカバーする多機能型」、freee予約は「予約に集中したシンプル型」。店頭のキャッシュレス会計やLINEからの予約受付まで見据えているなら、STORES予約は無料のフリープランのままで予約ページ作成・事前決済まで試せます。アカウント作成は最短1分、費用はかかりません。

STORES公式サイトはこちら
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迷いやすいポイントを深掘り【2026年8月時点】

比較表では読み取りにくい部分を5つに絞って掘り下げます。

料金プランの考え方:どちらも無料スタート、有料の入り口が違う

STORES予約のフリープランは、月間の予約件数50件・予約ページ2つまでという上限がある代わりに、予約の受付・管理、顧客管理、事前決済までが無料。上限に届いたら有料プランへ、という設計で、いちばん下のスモールプランは年間契約で月あたり9,790円(税込)・予約件数は月200件までです。切り替えの目安はSTORES予約の料金プラン徹底解説にまとめています。

freee予約は無料のStarterプランで予約サイト作成・予約管理・SNS連携・事前決済まで使えます。有料のBusinessプランは年払いで月あたり3,180円(年38,160円)。増えるのは顧客管理機能と、アンケート・ロゴ・メール文面のカスタマイズです(freee予約の料金プラン)。

開業直後で予約が少ない時期なら、どちらでも無料プランで回せます。月50件を超えるかどうかが、STORES予約を無料のまま使い続けられるかの分かれ目です。

事前決済の手数料:見落とされがちですが差が出ます

「予約時にオンラインで支払ってもらう」機能はどちらも無料プランから使えますが、手数料が違います。 freee予約の「かんたんネット決済」は決済手数料6%。振込は15日締め→月末払い、月末締め→翌月15日払いの月2回で、振込手数料250円・最低振込金額1万円です。

STORES予約の事前クレジットカード決済は、フリープランで5.2%〜、STORESのスタンダードプラン(月額3,300円・税込・年間契約)に入ると3.3%〜(いずれも中小特別料率が適用された場合)。スタンダードプランは対面のキャッシュレス決済とPOSレジもセットなので、店頭決済までまとめたい方はこちらが視野に入ります(STORES決済の使い方・手数料ガイド)。

回数券・月謝への対応:教室・スタジオ業態はここが分かれ目

ヨガスタジオ・音楽教室・パーソナルジムのように「毎月通ってもらう」業態では、ここが決め手になります。

STORES予約は回数券管理の機能を公式に案内しており、事前に売上を確定させる使い方ができます。導入事例にも、月謝の受け取り漏れを予約・POSレジ・キャッシュレス決済の組み合わせで解消したジムの例があります。詳しくは回数券・サブスク対応の予約システム比較もご覧ください。

freee予約は1回ごとの予約をシンプルに受け付ける使い方に向いており、公式サイトの機能一覧に回数券・月謝の案内はありません(2026年8月時点)。

外部サービスとのつながり:ここがいちばんはっきり差が出る

freee予約で公式に案内されている外部とのつながりは、SNS連携(InstagramやLINEのプロフィールに予約サイトのURLを貼る)と、freeeアカウント連携(管理画面へのログイン用)です。予約の入口をSNSに置く個人サロンなら、これで十分というケースも多いはずです。

STORES予約は、予約情報がPOSレジに自動的に連携されるほか、対面キャッシュレス決済・LINEミニアプリ・Googleカレンダー・Zoom・かんざし・RemoteLOCKとの連携が案内されています。LINE経由での予約受付や前日リマインドの配信、Googleカレンダーとの同期によるダブルブッキング防止まで届きます。

なお、「予約の売上が会計ソフトに自動で入る」連携は、どちらの公式サイトにも案内がありません(2026年8月時点)。現実的な回し方はfreee予約とfreee会計はどこまで連携できる?で解説しています。

無断キャンセルを防ぐ仕組み:どちらも「受けたら終わり」ではない

freee予約は予約リマインドメールの自動送信に対応。お客様自身がネットからキャンセルできる仕組みもあります。

STORES予約も前日のリマインドを自動配信でき、さらに「一定期間来店していないお客様」を自動抽出して再来店を促すメッセージを送れます。リピート対策まで見ているのが特徴です。

freee予約の詳細

メリット

  • 無料のStarterプランから始められる(初期費用0円)
  • 設定項目が少なく迷いにくい
  • SNS連携で、InstagramやLINEのプロフィールからそのまま予約へ
  • 有料プランに上がっても月あたり3,180円(年払い)

デメリット

  • 回数券・月謝の運用は公式に案内がなく、必要なら事前確認を
  • 複数スタッフ管理・スタッフ指名はShopプランの機能で、公式サイトは「現在リニューアル中」の表記(2026年8月時点)

こんな方に向いている

  • まず予約の受付だけを、無料で形にしたい
  • 一人で運営していて、設定に時間をかけたくない方
  • 予約の入口がInstagramやLINEの方

詳しくはfreee予約の使い方ガイド評判・機能・料金へ。

STORES予約の詳細

メリット

  • 回数券管理など、事前に売上を確定させる機能がある
  • 予約情報がPOSレジに自動で連携され、レジ締めがラクになる
  • LINEミニアプリ・Googleカレンダー・Zoomなど外部ツールとの連携が広い
  • 無料のフリープランでも、顧客管理と事前決済まで使える

デメリット

  • フリープランは月間予約件数50件・予約ページ2つまでの上限がある
  • 有料プランの入口が月あたり9,790円(税込・年間契約)と、freee予約より高い
  • 機能が多い分、最初に必要な設定を見極める手間がある

こんな方に向いている

  • 回数券や月謝を扱う教室・スタジオ・ジムを運営する方
  • 店頭のキャッシュレス決済やPOSレジもこれから入れる方
  • LINEからの予約受付まで自動化したい方

使い勝手や評判はSTORES予約は個人サロンに最適?でレビューしています。

タイプ別おすすめ

とにかくシンプルに始めたい → freee予約

設定項目が少なく、予約に必要な機能はひととおりそろっています。「まず予約の受付だけを無料で形にしたい」方に。

回数券・月謝の教室 → STORES予約

回数券管理に対応しているのはSTORES予約。事前に売上を確定させられるので、毎月の集金や入金確認の手間を減らせます。

店頭決済・レジまでまとめたい → STORES予約

予約情報がPOSレジに自動連携される構成なら、施術後のお会計からレジ締めまでをひとつにまとめられます。

まだ方向性が決まっていない → 両方の無料プランを触る

どちらも費用ゼロで試せます。広く比べたい方は個人サロン向け予約システム無料おすすめ5選へ。

無料で試して選ぶコツ

無料登録したあと、次の4点まで試すと違いが分かります。

  1. メニューを1つ登録してみる — 施術時間・料金・準備時間の設定がはまるかを確認
  2. お客様側の予約画面をスマホで開く — 画面の分かりやすさは予約完了率に直結
  3. 営業時間・定休日・受付締切を設定する — 「前日18時まで受付」が組めるかを確認
  4. 確認メール・リマインドの文面を見る — お客様に届く文面はお店の印象そのもの

予約システムを乗り換える・新しく入れるときの注意点

どちらを選ぶ場合でも共通です。

  1. 顧客データの移行 — 難しければ新規のお客様から新システムに登録していく形が現実的
  2. お客様への周知 — 新しい予約URLを事前にSNSや店頭で案内する
  3. URL・リンクの差し替え — 古いリンクが残っていると予約を取りこぼします
  4. 並行運用の期間を設ける — 一斉に切り替えず、しばらく旧方式も受け付ける

よくある質問

Q. どちらも無料で使える?

A. 両方とも無料プランがあります(2026年8月時点)。STORES予約のフリープランは月50件・予約ページ2つまで、freee予約のStarterプランは予約サイト作成・予約管理・SNS連携・事前決済まで使えます。

Q. 予約が増えたら料金は上がる?

A. STORES予約は月50件を超えると有料プランへの切り替えが必要です。freee予約は顧客管理やメールのカスタマイズが必要になったときがBusinessプランへの入口です。

Q. 途中で乗り換えできる?

A. 可能ですが、データの移行に手間がかかります。無料のうちに試して決めるのが効率的です。

Q. オンラインレッスンの予約に対応している?

A. STORES予約はZoomとの連携が公式に案内されており、オンラインレッスンと組み合わせやすい構成です。freee予約も予約の受付自体はできます。

Q. 予約の売上を会計ソフトに取り込みたい

A. どちらの予約システムも、会計ソフトへ売上データを直接渡す連携は公式に案内されていません(2026年8月時点)。売上の入金口座を事業用に1本化し、会計ソフト側の口座同期で取り込むのが現実的です。詳しくはfreee予約とfreee会計はどこまで連携できる?で解説しています。

予約の受付だけをまず無料で形にしたい方は、freee予約のStarterプランから試してみてください。メールアドレスがあれば登録でき、費用をかけずに予約サイトの作成まで進められます。

freee予約公式サイトはこちら
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無料から使える予約システム【freee予約】

まとめ

freee予約とSTORES予約は、どちらも無料から使える予約システムですが、外部のサービスとどこまでつながるかが違います

  • 予約だけをシンプルに始めたい → freee予約(設定項目が少なく、有料プランも月あたり3,180円から)
  • 予約の前後(決済・レジ・LINE集客・回数券)までつなげたい → STORES予約(POSレジへの予約情報の自動連携、LINEミニアプリ、回数券管理)
  • 迷ったら両方の無料プランを触ってみる

なお「予約の売上が会計ソフトへ自動で流れる」仕組みは、どちらの公式サイトにも案内がありません。会計をラクにしたいなら、予約システムではなく入金口座の一本化で解決するほうが確実です。

予約システムは一度入れるとお客様のデータが貯まるため、あとからの乗り換えは手間がかかります。費用のかからない今のうちに試しておきましょう。

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