料理教室・クッキングスクールの予約システムを選ぶときは、「1回の申込で何人を受け付け、その申込で何席を使うか」を先に決めましょう。親子2人の申込は、予約件数では1件でも、教室の定員では2席になることがあります。

「定員のあるレッスンを作れること」と「代表者が複数人分をまとめて申し込めること」は別の機能です。無料プランに定員管理があっても、複数人申込には有料プランが必要な場合があります。

この記事では、自宅教室やレンタルキッチンを使うクッキングスタジオ向けに、STORES予約・freee予約を対応プランまで比較します。Square予約のクラス機能も参考として整理します。料金・機能は2026年9月15日に公式情報を確認しています。

料理教室向け予約システムに必要な機能

まず、普段の申込を思い浮かべて次の5項目を書き出してみてください。

  • 定員管理:レッスンごとの席数と、申込後の残席を管理できるか。
  • 複数人申込:親子・夫婦・友人の分を代表者が一度に予約できるか。
  • 受付・キャンセル期限:食材の発注に合わせて受付を締め切れるか。
  • 事前決済:申込時に受講料を支払ってもらうか、当日払いにするか。
  • 事前質問:食材に関する申告や参加経験などを、必要な形式で聞けるか。

たとえば定員6席の教室で親子2人を受け付けるなら、予約後の残席が4席になるかを試します。質問も代表者だけの回答で足りるのか、参加者ごとに必要なのかで確認箇所が変わります。実際の食材対応は、回答を講師が確認して参加者と相談する運用まで決めておきましょう。

選び方の4つのポイント

1. 定員管理と複数人申込を分ける

「レッスンに6人まで参加できる」と「1人が2名分を申し込める」は同じ意味ではありません。1人ずつ申し込む教室なら前者が中心ですが、親子教室では後者も確認します。

月間予約件数と、1レッスンの定員も別です。月10回開催しても、毎回5人が個別に申し込めば50件の予約になります。開催回数だけで無料プランの上限を判断せず、サービス側の件数の数え方も確認してください。

2. 事前決済とキャンセル対応を決める

食材を事前に仕入れる教室では、決済する時期とキャンセル連絡の締切をそろえると運用を整理しやすくなります。ただし、事前決済やキャンセル料徴収がすべての教室で必須というわけではありません。

先に受講料を決済できても、キャンセル料の自動計算や一部返金まで同じ条件で使えるとは限りません。返金の操作、手数料、入金前後の扱いを、選ぶサービスのヘルプで確認しましょう。

3. 単発レッスンと継続コースを分ける

単発レッスンなら、開催日時・定員・料金を設定して予約を受ける流れが中心です。継続コースは、それに加えて月謝の自動徴収や回数券の残数管理が必要かを考えます。

STORES予約は全プランで回数券・月謝を販売できますが、回数券・月謝を使った予約受付はスモール以上です。販売できることだけを見て、無料で予約までつながると判断しないようにしましょう。月謝やチケットで運用する場合は、回数券・サブスク対応の予約システム比較も確認してください。

4. 外部連携と事前質問の条件を見る

複数の会場や個人の予定と調整するなら、Googleカレンダー連携が候補になります。STORES予約の双方向連携はチーム以上で、freee予約はGoogleカレンダー連携に対応していません。予約管理画面にカレンダーがあることと、外部カレンダーに同期することを分けて確認します。

質問も「自由記入欄が1つあればよい」「参加経験と希望内容を別々に聞きたい」では必要なプランが変わります。予約と会計を一緒に考える場合も、売上が自動で会計ソフトへ渡ると決めつけず、freee予約とfreee会計の連携範囲を確認してください。

比較表

月額だけの比較と、料理教室に必要な機能の比較を分けました。金額は税込、年払い・年間契約は月額換算です。決済手数料は別途発生します。

スマートフォンでは表を左右に動かして読めます。

項目 STORES予約 freee予約
月額0円のプラン フリー:月50予約
2ページ
Starter
予約件数の上限なし
有料プランの入口 スモール
9,790円/月〜
(年間契約)
Business
年払い38,160円
月換算3,180円
月払い3,980円
複数人申込に
使うプラン
ビジネス以上
28,600円/月〜
(年間契約)
Business
事前ネット決済 全プラン対応
中小特別料率適用時:
フリー5.2%〜
STORESスタンダード
加入時3.3%〜
全プラン6%
利用申請が必要

STORESの「スタンダード」は決済手数料等に関わる条件で、予約システムのスモール・チーム・ビジネスとは別に確認します。有料予約プランへ入れば一律に3.3%になる、という意味ではありません。

機能 STORES予約 freee予約
定員のある
レッスン
全プランで
レッスン・イベント
タイプを提供
事前設定タイプで
日時・定員を設定可能
最低プランは当該
ヘルプに明記なし
代表者による
複数人申込
グループ予約受付
ビジネス以上
グループ予約:Business
料金は単価×人数
予約時の質問 フリー・スモール:1項目
チーム以上:最大50項目
アンケートの
カスタマイズ:Business
予約者情報の
項目追加
チーム以上
最大20項目
質問カスタマイズと
必要な入力形式を確認
Google
カレンダー連携
双方向連携
チーム以上
対応なし
回数券・月謝 販売:全プラン
利用した予約受付:
スモール以上
月額定期課金:対応なし
回数券の残数管理:
未確認

freee予約の料金表は団体予約をStarter「△」としていますが、複数名を代表者がまとめて予約する具体的な機能のヘルプはBusiness対象と明記しています。本記事では、この具体的な操作を基準にしています。

STORES予約を試すときは、無料で作ったレッスンから、実際に必要な有料機能を切り分けると選びやすくなります。複数人申込を予定している場合は、ビジネス以上の条件も確認してください。

STORES予約の公式料金・機能を確認する

詳しい契約期間と上限は、STORES予約の料金プラン解説も参考にしてください。

STORES予約

特徴

定員のあるレッスン、事前決済、月謝・回数券の販売を組み合わせて検討できるサービスです。まず1人ずつ予約する単発教室と、親子や友人が一緒に申し込む教室を分けて考えます。

メリット

  • フリーは月額0円で月50件まで予約を受け付けられる。
  • レッスンの受付・キャンセル・変更期限を全プランで設定できる。
  • チーム以上なら質問項目やGoogleカレンダー連携を広げられる。

注意点

  • グループ予約とキャンセル待ちはビジネス以上。スモールやチームへの変更だけでは使えない。
  • 有料プランで月間予約件数を超える場合は、50件ごとに1,078円の追加料金。
  • LINEミニアプリ連携はスモール以上に月4,400円のオプションが必要。Google連携と同じ条件ではない。

Square予約

参考として確認したい機能

Square予約は、プラス・プレミアムで定員を設定したクラスを作成できます。単発・定期クラスに対応しています。ただし、複数の受講者を同じクラスで受け付けられることと、代表者が親子2名分を一括で予約できることは別です。後者の具体的な条件は今回確認できていません。

Googleカレンダー同期と予約時の顧客プロフィールフィールド収集もプラス以上です。オンライン前払いの公表手数料は3.6%ですが、月額の税区分は取得した公式資料間で表記がそろわなかったため、本記事の料金比較には含めていません。

「団体予約が難しい」と一括りにせず、必要な申込単位・質問形式・契約料金を確認したうえで候補にしてください。

freee予約

特徴

Starterは月額0円で、予約受付と事前ネット決済、リマインドメールの自動送信を利用できます。月間予約件数の上限はありません。無料で使う場合も、ネット決済の6%の手数料と、振込手数料は別に考えます。

メリット

  • 予約件数を理由に有料プランへ変更する必要がない。
  • 予約前のリマインドメールを無料プランから利用できる。
  • Businessなら質問のカスタマイズと、代表者によるグループ予約を検討できる。

注意点

  • グループ予約は人数に応じて代金が変わるため、大人と子どもで単価を変えたい場合は、希望の料金設定ができるか確認する。
  • Googleカレンダー連携と月額定期課金には対応していない。
  • ネット決済は申請が必要。売上の振込には250円の手数料があり、少額の売上は繰越条件もある。

2社の機能をさらに比べる場合は、freee予約とSTORES予約の比較を確認してください。

タイプ別おすすめ

  • 1人ずつ受け付ける単発教室:無料リマインドを重視するならfreee予約Starter、月50予約以内でSTORESのレッスン形式を試したいならフリーを候補にします。
  • 親子・夫婦のまとめ申込がある教室:freee予約BusinessとSTORES予約ビジネス以上を、人数・料金設定が合うかで比較します。
  • 月謝や回数券を使って予約まで受け付けたい教室:STORES予約スモール以上の条件を確認します。
  • Googleカレンダーとの予定調整が必要な教室:STORES予約チーム以上、またはSquare予約プラス以上の連携条件を確認します。

教室全体の準備を進める方は、教室・スクール運営に必要なPOSレジ・予約まとめも出発点になります。

freee予約は、まず個別申込の受付とリマインドを試し、複数人申込や質問カスタマイズが必要ならBusinessの条件を確認しましょう。

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まとめ

料理教室の予約システムは、申込単位→必要機能→対応プランと料金の順で選ぶと整理しやすくなります。

親子2人なら2席になるか、受付を締め切れるか、事前質問が運営に合うかを確認してから、決済手数料も含めて比較してください。無料プランで使える範囲と有料機能を分け、自分の教室の申込を1件再現してみることが、選ぶときの判断材料になります。

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