「美容室を開業したいけど、何から準備すればいいかわからない…」
独立を決意してから実際にお店をオープンするまでには、届出・資金・物件・設備・ツールなど、たくさんの準備が必要です。1つでも抜けていると、オープン日に間に合わなかったり、開業後にバタバタしたりすることに。
この記事では、美容室の開業に必要なものを チェックリスト形式 でまとめました。「何を」「いつまでに」準備すべきかがわかるので、これから開業を考えている方はぜひブックマークしておいてください。
開業準備の全体スケジュール(目安)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 6ヶ月前〜 | 事業計画・資金計画の作成、物件探し |
| 4ヶ月前〜 | 物件契約、内装業者の選定、融資の申し込み |
| 3ヶ月前〜 | 内装工事開始、設備・備品の発注 |
| 2ヶ月前〜 | 保健所への事前相談、各種届出の準備 |
| 1ヶ月前〜 | 保健所の検査、開業届の提出、ツール導入 |
| 2週間前〜 | プレオープン、SNSでの告知 |
美容室の場合、保健所の検査が必須なので、内装工事の設計段階から保健所の基準を確認しておくことが重要です。
チェックリスト①:届出・資格・手続き
必須の届出・手続き
- [ ] 美容師免許 — 美容室を開業するには、管理美容師(スタッフ2名以上の場合)または美容師免許が必要です
- [ ] 保健所への開設届 — 開業前に保健所に「美容所開設届」を提出し、施設の検査を受ける必要があります。検査に合格しないと営業できません
- [ ] 開業届(税務署) — 開業後1ヶ月以内に税務署に「個人事業の開業届出書」を提出します
- [ ] 青色申告承認申請書 — 開業届と一緒に提出しておくと、確定申告時に最大65万円の控除が受けられます
必要に応じて
- [ ] 消防署への届出 — テナントの用途変更がある場合は、消防署への届出が必要です
- [ ] 社会保険の手続き — スタッフを雇用する場合は、労災保険・雇用保険の加入手続き
- [ ] 美容組合への加入 — 任意ですが、共済や保険、講習会などのメリットがあります
チェックリスト②:資金
開業資金の目安
美容室の開業資金は、規模や立地によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 物件取得費(敷金・礼金・保証金) | 100〜300万円 |
| 内装工事費 | 200〜500万円 |
| 設備・備品(シャンプー台・セット椅子など) | 100〜300万円 |
| 広告・集客費 | 20〜50万円 |
| 運転資金(3〜6ヶ月分) | 100〜300万円 |
| 合計 | 500〜1,500万円 |
資金調達の方法
- [ ] 日本政策金融公庫の創業融資 — 美容室の開業でもっとも利用されている融資制度です。事業計画書の作成が必要
- [ ] 自己資金 — 一般的に開業資金の3分の1程度は自己資金を求められます
- [ ] 補助金・助成金 — 「創業補助金」「IT導入補助金」などが対象になる場合があります
- [ ] 親族からの借入 — 金銭消費貸借契約書を作成しておくことをおすすめします
チェックリスト③:物件・内装
- [ ] 物件の選定 — 立地、家賃、広さ、保健所の基準を満たせるか(面積・換気・給排水など)を確認
- [ ] 内装業者の選定 — 美容室の施工実績がある業者を選ぶ。保健所の基準に詳しい業者だと安心
- [ ] 保健所の基準確認 — 都道府県によって基準が異なるので、管轄の保健所に事前相談
- [ ] 看板・外装 — 通りからの視認性を意識。看板設置には自治体の許可が必要な場合あり
保健所の検査で見られる主なポイント
- 作業面積が基準を満たしているか(1作業面積あたり13㎡以上が目安)
- 床・壁の素材が不浸透性であるか
- 換気設備があるか
- 洗髪設備があるか
- 消毒設備があるか
基準は自治体ごとに異なるので、内装工事を始める前に必ず管轄の保健所に相談 してください。
チェックリスト④:設備・備品
サロンの基本設備
- [ ] セット椅子
- [ ] シャンプー台
- [ ] ミラー(鏡)
- [ ] ワゴン・ツールトレイ
- [ ] 待合スペースのソファ・椅子
- [ ] タオルウォーマー
- [ ] 消毒器具
消耗品
- [ ] シャンプー・トリートメント
- [ ] カラー剤・パーマ液
- [ ] タオル
- [ ] ケープ・クロス
- [ ] ハサミ・コーム・ブラシなどの施術道具
チェックリスト⑤:ITツール・システム
開業時に最低限導入しておきたいITツールをまとめます。どれも 無料で始められるサービス があるので、開業資金を圧迫しません。
POSレジ(会計・売上管理)
施術メニューを登録しておけば、タッチ操作で会計が完了。売上データの自動集計やお客様の情報管理もできます。
おすすめのサービス: Airレジ(無料)、Square POSレジ(無料)、スマレジ(無料プランあり)
→ 詳しくは「【2026年版】美容室・サロン向けPOSレジおすすめ5選|個人サロンの選び方」で比較しています
予約システム
24時間ネット予約を自動で受け付けてくれるシステム。施術中に電話に出られなくても予約を取りこぼしません。
おすすめのサービス: STORES予約(無料プランあり)、Square予約(無料・予約数無制限)、Airリザーブ(無料)
→ 詳しくは「個人サロン向け予約システム無料おすすめ5選」で比較しています
キャッシュレス決済
クレジットカード・電子マネー・QR決済への対応。いまのお客様の多くがキャッシュレスを希望するので、ほぼ必須です。
おすすめのサービス: Square(審査が通りやすい)、Airペイ(対応ブランドが豊富)、STORES決済(電子マネー手数料が安い)
→ 詳しくは「サロン開業のキャッシュレス決済はどれ?Square・Airペイ・STORESを比較」で解説しています
ホームページ・SNS
- [ ] Googleビジネスプロフィール — 無料。Google検索やGoogleマップに店舗情報を表示。開業前から登録可能
- [ ] Instagram — サロンの集客では最も重要なSNS。施術事例の写真投稿で新規集客
- [ ] LINE公式アカウント — リピーターとの連絡ツール。予約確認やキャンペーン告知に活用
- [ ] ホームページ — ペライチやWixなら無料で簡易的なページを作成可能
会計ソフト
- [ ] freee または マネーフォワード — 確定申告に備えて、開業時から導入しておくのがおすすめ。どちらも無料プランあり
チェックリスト⑥:集客・プロモーション
オープン前から始められる集客準備です。
- [ ] Instagramアカウント開設 — オープン前から内装工事の様子やメニュー情報を発信
- [ ] Googleビジネスプロフィール登録 — 店舗名・住所・営業時間・写真を設定
- [ ] チラシ・ショップカードの作成 — 近隣への配布やお客様への手渡し用
- [ ] オープニングキャンペーンの企画 — 初回割引、紹介特典など
- [ ] 友人・知人への告知 — 最初のお客様は身近な人から。口コミの起点になります
よくある質問
Q. 美容室の開業にはいくら必要ですか? A. 規模や立地にもよりますが、一般的には500〜1,500万円程度です。自宅サロンの場合は100〜300万円程度で開業できるケースもあります。
Q. 開業届はいつ出せばいいですか? A. 開業日から1ヶ月以内に税務署に提出します。同時に「青色申告承認申請書」も提出しておくと、確定申告で最大65万円の控除が受けられるのでおすすめです。
Q. 保健所の検査に落ちたらどうなりますか? A. 指摘事項を改善して再検査を受けることができます。ただし、改善工事に時間がかかるとオープン日がずれるので、内装工事の前に保健所に事前相談しておくことが大切です。
Q. ITツールは開業後に導入してもいいですか? A. もちろん可能ですが、POSレジとキャッシュレス決済は開業日から使えるように準備しておくのがおすすめです。どちらも無料で始められるサービスがあるので、事前にアカウントだけ作っておきましょう。
まとめ
美容室の開業準備は、大きく分けて以下の6カテゴリです。
- 届出・資格 — 美容師免許、保健所への開設届、開業届
- 資金 — 創業融資、自己資金、補助金の活用
- 物件・内装 — 保健所の基準を満たす設計が最優先
- 設備・備品 — セット椅子、シャンプー台、消耗品など
- ITツール — POSレジ、予約システム、キャッシュレス決済(すべて無料で始められる)
- 集客 — Instagram、Googleビジネスプロフィール、オープニングキャンペーン
やることは多いですが、1つずつチェックリストを潰していけば着実に進められます。特にITツールは無料で始められるものが多いので、早めにアカウントを作って使い方に慣れておくと安心です。
この記事がこれから美容室を開業する方のお役に立てれば嬉しいです。
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