「Squareだけで全部済ませている」「Airペイだけでいい?」「2社契約すると経理が大変そう」——個人サロン・店舗オーナーから決済サービス選びでよくいただく相談です。
実は、1社専業 vs 2社併用には明確なメリット・デメリットがあり、サロンの規模・客層によって最適解が変わります。この記事では、複数決済サービスの併用について、手数料最適化・障害時バックアップ・客層別の使い分けを2026年4月時点でやさしく解説します。
1社専業のリスクと2社併用のメリット
1社専業のリスク
1. システム障害時に全停止
決済サービス側のネット障害・メンテナンスで全決済が止まると、その日の売上が大ダメージ。
2. 規約変更・手数料改定の影響直撃
契約サービス側の手数料引き上げがあると、丸ごと影響を受ける。
3. 一部の決済手段に未対応
各社で未対応のカードブランド・QR決済があり、機会損失が発生する。
2社併用のメリット
1. 障害時のバックアップ
A社が止まってもB社で決済継続可能。売上機会の損失ゼロ。
2. 手数料の最適化
決済額・カードブランドで安い方を使い分けできる。
3. 受け入れ可能なブランドの拡大
A社未対応のブランドをB社でカバー。お客様の選択肢が広がる。
4. キャンペーンの選択肢
各社のキャンペーン(PayPay還元・楽天Pay優遇など)を両方取りに行ける。
主要決済サービスの特徴比較
Square — 月額0円のオールインワン王道
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額固定費 | 0円 |
| 決済手数料(VISA/Master) | 2.5%〜 |
| 決済手数料(JCB/AMEX) | 3.25%〜 |
| 入金サイクル | 最短翌営業日 |
| 対応端末 | Square Reader / Terminal / Stand |
| 強み | オールインワン、入金早、サポート強 |
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PAYGATE — 据置型マルチ決済端末
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額固定費 | 端末プランによる |
| 決済手数料 | 業界水準(要見積) |
| 入金サイクル | 月複数回 |
| 対応端末 | 据置型一体型端末 |
| 強み | カード・電子マネー・QR一体型、レジ周りすっきり |
サロン・小売・飲食で「カード/電子マネー/QRを1台で」処理したい店舗向け。Squareと違い据置型の堅牢さが魅力。
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Airペイ — リクルート系の安心感
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額固定費 | 0円 |
| 決済手数料 | 2.48〜3.74% |
| 入金サイクル | 最短翌営業日(一部銀行) |
| 強み | Airレジ連携、ホットペッパー連携 |
STORES決済 — EC × リアル統合
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額固定費 | 0円 |
| 決済手数料 | 1.98〜3.24% |
| 入金サイクル | 月1回〜(早期入金オプションあり) |
| 強み | STORES予約・ECとの統合 |
おすすめ併用パターン
パターン1: Square × PAYGATE(最もバランスが良い)
こんな店におすすめ
- カード決済比率が高い店(飲食・サロン)
- 現金もそこそこ残る店
役割分担
- PAYGATE: 据置型のメイン端末(レジ正面)
- Square Reader: 移動・出張・予備として
メリット
- カード決済の障害バックアップ
- レジ周りすっきり × 携帯性両立
パターン2: Square × Airペイ
こんな店におすすめ
- ホットペッパービューティーで集客するサロン
- リクルート系のサービスを使いたい
役割分担
- Airペイ: ホットペッパーグルメ・ビューティー連携で売上自動連携
- Square: 物販・出張時のサブ
パターン3: STORES × Square
こんな店におすすめ
- ネットショップ併売の物販店
- ECと店舗在庫を一元管理したい
役割分担
- STORES: ネットショップ・店舗POS統合
- Square: 出張販売・イベント出店
パターン4: PAYGATE 一台完結
こんな店におすすめ
- とにかくレジ周りをすっきりさせたい
- カード・電子マネー・QRを1台で済ませたい
「複数併用」ではなく1台で多機能な選択肢。シンプル運用を好む店向け。
併用時の注意点
1. 経理処理の二重化
2社の売上が別々に入金されるため、会計処理が複雑になります。会計ソフト(freee・MF)の自動連携を必ず両社設定。
2. 月次の手数料比較
毎月の決済明細を見て、「どちらが手数料安いか」を半年ごとに見直し。
3. スタッフの操作教育
2台の端末を使い分けるオペレーション設計。「クレカは○○端末、PayPayは△△端末」のルール明確化。
4. 入金サイクルの管理
Squareは翌営業日、Airペイは指定銀行で翌営業日、STORES決済は月1回。入金タイミングを把握して資金繰りを設計。
5. レジ周辺機材のかさばり
複数端末を置くとレジ周りが手狭になります。1台多機能端末(PAYGATE・Square Stand)の検討も。
客層別の使い分けテクニック
高単価カード決済 → 手数料の安いサービス
施術料金が5万円超などの高額決済は、手数料0.5%の差が月数万円の差に。手数料が安い方を案内。
PayPay利用客 → PayPay優遇キャンペーン中の端末
PayPayの還元キャンペーンが特定の決済代行経由で増額されることがあるので、要チェック。
出張・イベント時 → Square Reader / モバイル端末
携帯性最優先。スマホアプリで完結するSquareが圧倒的に便利。
高齢のお客様の現金代替 → タッチ式電子マネー
カードの暗証番号入力に不慣れな方にはSuica・iDのタッチ決済を案内。
併用しない方がいいケース
1. 月商30万円以下の小規模店
複数契約の経理工数 > 手数料節約効果になることが多い。1社専業がシンプル。
2. キャッシュレス比率20%以下
そもそもキャッシュレス売上が少ないため、複数契約のメリットが薄い。
3. スタッフ1人の超小規模運営
操作教育・入金管理の手間が負担。1社で運用簡素化が正解。
よくある質問
Q. Squareと別の決済サービスを並行契約していい?
A. 規約上問題ありません。多くのサロンがSquare × PAYGATEなどの併用運用をしています。
Q. 経理は会計ソフトで一括管理できる?
A. freee・マネーフォワードはどちらも複数決済サービスの自動取込に対応。設定すれば一元管理可能。
Q. 端末は2台置く必要がある?
A. はい。各社の端末は専用設計のため、共用不可。レジ周りのスペース設計を事前に検討。
Q. 手数料はどちらが安い?
A. カードブランド・売上規模で変動するため一概に言えません。半年ごとに明細を比較して見直すのが正解。
Q. 障害時のバックアップ目的だけなら?
A. メイン端末1社 + Square Reader(無料貸与可)を予備として保管しておくだけでもバックアップになります。
まとめ
複数決済サービスの併用は、「障害バックアップ × 手数料最適化 × ブランドカバー」の3つの効果があります。
- バランス型: Square × PAYGATE
- ホットペッパー連携: Square × Airペイ
- EC統合: STORES × Square
- シンプル一台: PAYGATE一台完結
開業初年度は1社専業から始め、月商が50万円超になったタイミングで2社併用を検討するのが安全。経理工数とのバランスを見ながら、自店に合う組み合わせを選んでください。
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